抜け毛が少ないと言われる猫ってどんな子?3つの猫種と、お手入れの方法

抜け毛が少ない猫の特徴って?

猫の被毛には「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類があり、シングルコートの猫は抜け毛が少ないと言われています。

両者の大きな違いは、ダブルコートの猫は保温性に優れたふわふわとした柔らかい毛と外側を覆うしっかりとした被毛の二重構造になっているという点です。

ダブルコートの猫は春と秋の換毛期になるとアンダーコートが生え変わり、暑さと寒さに対応するようになっています。そのため、換毛期にはたくさんの抜け毛が発生します。

また長毛種よりも短毛種のほうが抜け毛が少ない傾向です。

つまり抜け毛が少ないのは「シングルコートの短毛種」ということになります。

それでは抜け毛の少ない猫種を見ていきましょう。お手入れ方法もあわせて紹介します。

1.シンガプーラ

シンガプーラはシンガポール原産の世界最小の猫で「小さな妖精」と呼ばれています。シングルコートの短毛で、比較的抜け毛が少なく、被毛はシルクのような、なめらかな手触りです。

とは言え、春と秋に普段よりも抜け毛が増える個体もいるため、週2〜3回のブラッシングは欠かせません。それ以外の時期も週に1回はブラッシングをしてあげましょう。

シャンプーは基本的には不要ですが、抜け毛が気になる場合は洗ってあげると抜け毛対策になります。

性格は、大人しくて甘えん坊。人間が大好きで、やきもち焼きなところがあります。多頭飼いには配慮が必要でしょう。

また好奇心旺盛でいたずら好きな一面もあるため、お留守番中の誤飲誤食には注意が必要です。

2.コラット

コラットの被毛は密生したシングルコートでつややかな手触り、そして光沢のあるシルバーブルーの美しい毛色が印象的です。

最大の特徴でもあるハート型の頭は、ほかの猫には見られないコラット特有のもの。「幸福をもたらす猫」と呼ばれるゆえんにもなっています。

抜け毛が少ないことから、お手入れはそれほど手間はありません。抜け毛が増えやすい春と秋には週に2〜3回、普段は週に1回のブラッシングで十分でしょう。

コラットは、マイペースで自己主張が強い一面もありますが、静かで社交的、飼い主さんには忠実な性格です。家族の中でもお気に入りの人といっしょに過ごすことを好み、大きめの声で話しかけるように鳴きます。猫との会話を楽しみたい人にピッタリですね。

3.オリエンタルショートヘア

サテンのような手触りと光沢が特徴的な被毛を持つオリエンタルショートヘア。シャム猫の血を引く猫で、ポイントカラーのみのシャム猫とは異なり、150種類以上もの毛色が認められています。

外見は、ほっそりとした引き締まった体と長い足、アーモンド型の目と大きな耳が特徴です。毛色以外はシャム猫の特徴をそのまま引き継いでいます。

お手入れは、上述の猫たちと同じく春と秋にはこまめなブラッシングをおこなうようにしましょう。

性格はとても甘えん坊で人懐こく、常に飼い主さんの側で過ごすことを好みます。密なコミュニケーションと遊びに付き合ってあげる余裕のある人向きの猫種です。また運動能力が高く、高い場所に登るのが大好きですから、上下運動ができる環境は必須でしょう。

まとめ

個体差はありますが「シングルコートで短毛の猫」は抜け毛が少ないと言われています。とは言えまったく毛が抜けないわけではありません。どんな猫でも毎日少しずつ抜けますし、時期によって抜け毛の量は増減します。つまり抜け毛のわずらわしさは軽減できても、完全に解放されることはないのです。

ですが上手に付き合っていくことは可能です。まずは定期的なブラッシングを習慣にしましょう。ブラッシングの時間は愛猫の体に異常がないか確認するチャンスでもあります。

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