残り1試合で決着 国内女子ツアーの来季シード権争いをおさらい

ホステスプロの濱田茉優は22位フィニッシュ。シード圏内のMR50位に浮上した(撮影/奥田泰也)

◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日(12日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6741yd(パー72)◇雨(観衆3554人)

年間女王と来季シードを争うポイントレース(メルセデスランキング/以下MR)はいよいよ大詰めを迎え、今季も「大王製紙エリエールレディス」(16日開幕/愛媛・エリエールGC松山)、国内メジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(23日開幕/宮崎・宮崎CC)の2試合を残すのみとなった。

最終戦の出場選手は「今季優勝者」「世界ランキング上位者」「MR上位者」の40人に限られるため、来季のシード権争いは次戦「大王製紙エリエール―」で決着する。MR50位までの選手がシードを得て、51位~55位には第1回リランキングまでの出場権が与えられる。

「伊藤園レディス」をMR51位で迎えたホステスプロの濱田茉優は最終日を4バーディ、1ボギー1ダブルボギー「71」で回り、通算6アンダー22位でシード圏内のMR50位に入った。

「大王製紙エリエール―」は4日間大会で、3日間大会よりもポイントが高く、順位の変動が起こりやすい。濱田は2シーズンぶりのシード返り咲きを狙い「まずは4日間しっかり戦い抜いて、上位で締めくくりたい。最後、頑張るしかない」と瞳に闘志を宿した。

堀琴音はMR55位で「エリエールレディス」へ(撮影/奥田泰也)

MR55位で迎えた堀琴音は26位で終え、ランクは変わらなかった。昨季MR9位で得たシード権のキープについて「(MRを)気にしていないと言ったら嘘になるけど、この順位にいるってことは1年間を通してあまり良くなかったっていうこと」と冷静に分析しつつ、「少しずつ自分の思い描く感じに近づいてきている」と話した。

ルーキー平岡瑠依はMR60位からの逆転を狙う(撮影/奥田泰也)

MR62位で迎えたルーキー平岡瑠依は初シード奪取へ、35位で出た最終日に6バーディ、1ボギー「67」でプレー。通算9アンダー10位に入り、MR60位に浮上した。しかし、次戦での“逆転シード”を「多分厳しいと思う…」と言い、来季前半戦出場権が得られるMR55位以内を見据えている。

次戦の舞台、エリエールGC松山は2017年の国体でプレーし、5位に入った。「イメージが良いので頑張れそう。伸ばし合いになると思うので頑張ってついていって、上位に入りたい」と気合を入れた。

「伊藤園レディス」前にMR50位・宮澤美咲、52位・柏原明日架は予選落ちし、宮澤は51位に後退、柏原は52位のまま。シード獲得にはまず、次週の予選通過が絶対条件となる。

なお、MR53位の小滝水音は今季優勝者の資格で最終戦に出場予定。圏外のまま最終戦を迎えてMR50位以内に入った場合、次戦を終えた時点で50位の選手が圏外に漏れることになる。(千葉県長南町/内山孝志朗)

<伊藤園レディス終了時点の来季シード争い> ※は来季シード保持者
MR/選手名(ポイント)
46位/天本ハルカ(495.94)
47位/金澤志奈(492.59)
48位/笠りつ子(455.31)
49位/川崎春花(448.06)※22年「日本女子プロ選手権」優勝で任意に行使可能な3年シードを保持
50位/濱田茉優(446.01)
―以上、シード獲得―
51位/宮澤美咲(437.11)
52位/柏原明日架(410.10)
53位/小滝水音(402.80)※「大東建託・いい部屋ネットレディス」優勝
54位/脇元華(390.60)
55位/堀琴音(389.41)
―以上、第1回リランキングまでの出場権獲得―
56位/鶴岡果恋(376.08)
57位/大出瑞月(365.09)
58位/浜崎未来(364.53)
59位/仲宗根澄香(361.20)
60位/平岡瑠依(357.26)

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