カブス解任のロス ベンチコーチのオファー受けるも監督職を希望

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ヤンキースはカルロス・メンドーサがメッツの監督に就任することが確実になったことによって空席となったベンチコーチについて、カブスの監督を電撃解任されたばかりのデービッド・ロスに問い合わせたようだ。しかし、ロスは2024年シーズンに再びダグアウトに入る場合は監督職を希望。ヤンキースのベンチコーチ就任を断ったという。監督が決まっていないのはブリュワーズとパドレスの2チームだが、ロスの希望は叶うのだろうか。

ブリュワーズはパット・マーフィー・ベンチコーチの内部昇格が有力とみられており、ロスの名前が新監督候補に挙がったことは1度もない。一方、パドレスはロスに対して「いくらかの関心」を示していることが報じられたが、こちらも選手育成部門の特別アドバイザーを務めるマイク・シルト(カージナルス前監督)の内部昇格が最有力と目されており、ロスが監督に就任する可能性は低いとみられる。よって、コーチ就任を望まないのであれば、ロスは少なくとも1年間はメジャーのダグアウトを離れることになるだろう。

ロスがオファーを拒否したことにより、ヤンキースのベンチコーチ候補にはブラッド・オースマスの名前が浮上している。タイガースとエンゼルスで監督経験があるオースマスは、古巣アストロズの新監督候補に挙げられていたが、アストロズはジョー・エスパーダ・ベンチコーチを内部昇格させることを決定。オースマスは直近では2022年にアスレチックスのベンチコーチを務めていたが、1年のブランクを経て、今度はメジャー屈指の名門球団でベンチコーチを務めることになるかもしれない。

また、ルイス・ロハス三塁ベースコーチ(メッツ元監督)をベンチコーチにスライドさせる可能性もあるとみられているが、その場合、ヤンキースは新たに三塁ベースコーチを探す必要が出てくる。なお、ヤンキースはアーロン・ブーン監督が2018年シーズンから指揮を執っているが、次のベンチコーチは2018~19年のジョシュ・バード(現ドジャース・ブルペンコーチ)、2020~23年のメンドーサに続いてブーン政権で3人目ということになる。

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