【DDT】‟世界のスーパースター“クリス・ジェリコが竹下幸之介との激闘を制す!「対戦相手として最高だった」

DDTプロレスが11月12日、東京・両国国技館で秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」を開催した。かつてWWEで頂点を極めた‟世界のスーパースター“クリス・ジェリコがKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)を激闘の末に制し、53歳にして健在ぶりをアピールした。

ジェリコは2020年1月5日の新日本プロレス・東京ドーム大会以来、3年10ヵ月ぶりの来日で、DDTには初参戦。現在、戦場とするAEWマットではTAKESHITAと抗争を繰り広げており、米国での遺恨対決が日本に輸入された格好。前日会見ではTAKESHITAが「バカヤロー!」と挑発し、ジェリコが怒りを露わにしていた。

序盤、場外の客席で乱闘を展開する荒れた展開。TAKESHITAがジャンピング・ラリアット、ダイビング・セントーンで攻め込めば、ジェリコはウォールズ・オブ・ジェリコ、場外ダイブで反撃。

TAKESHITAは鉄柱攻撃から雪崩式ブレーンバスター、ブルーサンダー。そしてウォール・オブ・タケシタを繰り出すも、ジェリコはエスケープ。

TAKESHITAは人でなしドライバー、ジャーマン、ワガママ(ザーヒー改め)と猛攻もジェリコが返す。さらにTAKESHITAは雪崩式ブルーサンダー、ジャンピング・ニー3連発と攻め立て、ヒザのサポーターを外してワガママを狙う。それをキャッチしたジェリコはウォールズ・オブ・ジェリコで絞り上げギブアップを奪った。試合後、ジェリコが握手を求めると、抗争中ながらもTAKESHITAがこれに応じた。

バックステージでジェリコは「TAKESHITAと試合をするというアイデアを思い付いたとき、AEWの『Dynamite』でやりたいとは思わなかった。日本、DDTでやりたかった。試合はとても満足してるし、お客さんも最高だった。DDTも会社として最高だった。何よりTAKESHITAが対戦相手として最高だった。想像していたすべての要件を満たして、さらにその上をいく存在だった。とてもいい選手だし、今大会の最高の試合になったと思う。もしかしたら今年のDDTの最高の試合だったかもしれない。TAKESHITAの今後は明るい」と絶賛も、「素晴しい選手だけど、今日勝てなかった唯一の理由は相手がクリス・ジェリコだったからだ」と胸を張った。

今後、日本で対戦したい選手について、ジェリコは「バックステージで見ていて、エンドー(遠藤哲哉)が非常に魅力的に映った。イブシ(飯伏幸太)ともいつかやらないといけない。それ以外だとスズキ(鈴木みのる)。彼が僕との対戦を望んでいるは分かってるし、僕も対戦を望んでる。AEWでやるだけではイヤなので、両国か、それ以上の会場で日本のビッグマッチでやりたい」と話した。

DDTへの再来日の可能性に関して、「新日本に参戦したとき、ファーストクラスの扱いを受けた。DDTも遜色ない扱いだった。リング外でもいい扱いを受けた。大事なのは対戦相手。どういう試合が組まれるか、そこがいいものであれば、ぜひまた参加したい」と前向きな姿勢を見せた。

一方、敗れたTAKESHITAは「ウォールズ・オブ・ジェリコ。ジェリコの壁が俺が思ってたより、はるかに高いところにあった。このケジメはつけます。ドラマティック・ドリームは終わらせないんで。これからも米国でも日本でもDDTの竹下幸之介として戦い続けるから。米国でKONOSUKE TAKESHITAとして世界一獲るから。今日で終わりじゃないんで、ここからです」とコメント。

【大会名】Ultimate Party 2023
【日時】2023年11月12日(日)
【会場】東京・両国国技館
【観衆】4785人(満員)

▼オープニングマッチ KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○高尾蒼馬&翔太 vs 高梨将弘&アントーニオ本多●<挑戦者組>
7分46秒 エビ固め
※ジントニック。第80代王者組が初防衛に成功。

▼第二試合 時間差入場タッグランブル 時間無制限勝負
岡田佑介&○高鹿佑也<3> vs KANON&MJポー●<5>
9分32秒 アマレス式カニ挟み
※<>内は入場順。
【試合経過】
①○土井成樹&須見和馬<4> vs 夢虹●&瑠希也<2>
4分18秒 エビ固め
※バカタレ・スライディングキック
②KANON&○MJポー vs 小嶋斗偉●&石田有輝<1>
6分38秒 片エビ固め
※ランニング・ボディープレス
③○岡田佑介&高鹿佑也 vs 土井成樹●&須見和馬
7分53秒 オーバー・ザ・トップロープ

▼第三試合 東京女子プロレス提供6人タッグマッチ 20分一本勝負
○荒井優希&宮本もか&鈴木志乃 vs 鈴芽&遠藤有栖&上原わかな●
11分15秒 片エビ固め
※Finally

▼第四試合 スペシャル8人タッグマッチ~ジャパニーズ土下座マッチ 30分一本勝負
●高木三四郎&彰人&大石真翔&川松真一朗 vs ヨシ・タツ&ヨシ・ヒコ&男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン○
8分20秒 土下座
※相手を土下座させて謝らせたほうが勝利となる特別ルール

▼第五試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○黒潮TOKYOジャパン vs 正田壮史●
13分14秒 十字架固め

▼第六試合 スペシャル6人タッグマッチ~DDTvsVOODOO-MURDERS~ 30分一本勝負
秋山準&HARASHIMA&○納谷幸男 vs 斉藤ジュン&斉藤レイ&歳三●
10分11秒 体固め
※世界一のバックドロップ

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○佐々木大輔 vs 遠藤哲哉●
14分50秒 TKO勝ち
※クロスオーバー・フェースロック→レフェリーストップ

▼第八試合 グッドコムアセット presents 赤井沙希引退試合~強く、気高く、美しく~ 30分一本勝負
●赤井沙希&坂口征夫&岡谷英樹 vs 丸藤正道&樋口和貞&山下実優○
20分30秒 片エビ固め
※Skull Kick

▼第九試合 ニベア クリームケア ボディウォッシュ W保水美肌 presents アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ 無制限ラウンド
<王者>○高橋ヒロム vs 平田一喜●<挑戦者>
5R 3分53秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
※ラウンドごとにルーレットで試合ルールを決定する特別ルール。第1ラウンド(2分)=ミュージカルシチュエーションデスマッチ、第2ラウンド(2分)=ハンディキャップマッチ、第3ラウンド(2分)=目隠し乳隠しデスマッチ、第4ラウンド(2分)=ダンシングデスマッチ、第5ラウンド(55分)=ダンシングデスマッチ。第1589代王者が防衛に成功。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●高橋ヒロム vs IWGPジュニアヘビー級のベルトさん○<挑戦者>
17時36分 体固め
※ヒロムが防衛に失敗、IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが第1590代王者となる。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●IWGPジュニアヘビー級のベルトさん vs 平田一喜○<挑戦者>
17時37分 体固め
※IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが防衛に失敗、平田が第1591代王者となる。

▼第十試合 DDT UNIVERSAL選手権試合~ノーDQマッチ 60分一本勝負
<王者>●マット・カルドナ with ステフ・デ・ランダー vs MAO○<挑戦者>
16分50秒 片エビ固め
※雪崩式ラフライダー・オン・ザ・プラケース。カルドナが2度目の防衛に失敗、MAOが第12代王者となる。

▼ダブルメインイベントⅠ ドラマティック・ドリームマッチ 60分一本勝負
○クリス・ジェリコ vs KONOSUKE TAKESHITA●
23分35秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ

▼ダブルメインイベントⅡ KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●クリス・ブルックス vs 上野勇希○<挑戦者>
29分39秒 体固め
※WR。クリスが3度目の防衛に失敗、上野が第82代王者と

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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