【DDT】IWGPジュニア・ヘビー級王者・高橋ヒロムが超変則ルールで平田一喜に勝利も、アイアンマン王座は陥落!

DDTプロレスが11月12日、東京・両国国技館で秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」を開催した。IWGPジュニア・ヘビー級王者の高橋ヒロム(新日本プロレス)がアイアンマンヘビーメタル級王座をかけ、超変則ルールで平田一喜と対戦し勝利を挙げるも、同王座からは陥落した。

ヒロムはデビュー間もない2011年2月24日、新日本の「NEVER」で平田とシングルで対戦し、プロ初勝利をマーク。約1ヵ月後にDDTの「月刊若手通信」で再戦して、2連勝を飾った経緯がある。今回平田の熱い思いにヒロムが応え、12年ぶりの再戦となった。

試合形式は平田が希望した「Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ」。この試合はラウンド制(1ラウンド2分)で、ラウンドごとにルーレットでルールを決める変則ルール。

1Rはミュージカルシチュエーションデスマッチ。これはかかった曲に合わせた動きをしなければならないが、曲に似合わぬ激しい攻撃をしたヒロムにジャッジの今林久弥GMが厳しいダメ出し。

2Rはハンディキャップマッチで、平田のパートナーはヨシヒコ。新日本の選手がヨシヒコとまさかの対戦も、ヒロムは決めきれず終了。

3Rは“DDT名物”といっていい「目隠し乳隠しデスマッチ」。これは目隠しをし、ブラジャーを着用した状態で戦い、ブラジャーを剥ぎ取った時点で決着となる。ヒロムはブラジャーを剥ぎ取られそうになるも、ラウンド終了のゴングで命拾い。

4Rは平田の十八番の「ダンシングデスマッチ」。踊らなければ、勝つための権利が与えられないが、ヒロムはダンスを拒否して終了。

そして、5R。ルーレットが通常ルールを指したかに見えたが、またまた「ダンシングデスマッチ」。しかも、このラウンドは55分だという。ヒロムは掟破りの手刀で平田を場外に落とすと、意を決して踊り出し、平田とのダンスバトルに発展。

平田は首固めにいくも返される。ヒロムはヒロムちゃんボンバー、そして平田に初勝利を飾ったときのフィニッシュ技だったフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを繰り出して3カウントを奪取。

試合後、大の字でダウンした平田の横に、ヒロムも寝転がる。ところがIWGPジュニアのベルトを胸に置いていたため、これがフォールとみなされ3カウントが入り、アイアンマン王座はIWGPジュニア・ヘビー級のベルトに移動。すぐさま、そのベルトを平田がフォールして、アイアンマン王座を奪回。ぼう然とするヒロムだったが、平田と握手を交わし、隙を見て丸め込むもカウントは2で獲り返せず。ヒロムが花道を歩いていると、練習生時代に唇を奪われた男色ディーノが現れ、濃厚なリップロックを受けたまま退場するハメに。

新日本の現役王者ながら、DDTの数々の洗礼を受け切る度量の広さを見せたヒロムは「すべて受けたつもり。10じゃない。9は受けられたと思います。9受けて、10で返すのが俺が好きだったプロレス。それができたんではないかと思います。平田さんの9ではなく、DDTの9を受けたつもり。そして10で返した」と振り返った。今後のDDTとの関りについて、「平田選手とはこれでおしまい。2度と会わない可能性もあります。誰でも来てください。平田選手には初勝利したんですけど、石井慧介選手には勝てなかった。3回くらいシングルでやったのかな。俺はいまだに引きずってるんです。リップサービスくらいに思ってください。機会があれば、またアイアンマンでも狙いに来ようかな」と話していると、ディーノが入ってきて、走って去って行った。

平田は「今年のジュニアの祭典で、点と点が線になって。両国に戻ってきた。ジュニアの祭典に呼ばれなかったら、今年の忙しくなった、EXTREME王座を獲った平田一喜はいなかったと思う。ヒロムさんが導いてくれたのかなと。DDTに来るからには、平田一喜を、DDTを前面に出して、おもてなしをできたんじゃないかと。夢の続き、今日で終わらせないですよ。この続きはリングじゃなく、打ち上げしましょう」と笑みを見せた。

【大会名】Ultimate Party 2023
【日時】2023年11月12日(日)
【会場】東京・両国国技館
【観衆】4785人(満員)

▼オープニングマッチ KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○高尾蒼馬&翔太 vs 高梨将弘&アントーニオ本多●<挑戦者組>
7分46秒 エビ固め
※ジントニック。第80代王者組が初防衛に成功。

▼第二試合 時間差入場タッグランブル 時間無制限勝負
岡田佑介&○高鹿佑也<3> vs KANON&MJポー●<5>
9分32秒 アマレス式カニ挟み
※<>内は入場順。
【試合経過】
①○土井成樹&須見和馬<4> vs 夢虹●&瑠希也<2>
4分18秒 エビ固め
※バカタレ・スライディングキック
②KANON&○MJポー vs 小嶋斗偉●&石田有輝<1>
6分38秒 片エビ固め
※ランニング・ボディープレス
③○岡田佑介&高鹿佑也 vs 土井成樹●&須見和馬
7分53秒 オーバー・ザ・トップロープ

▼第三試合 東京女子プロレス提供6人タッグマッチ 20分一本勝負
○荒井優希&宮本もか&鈴木志乃 vs 鈴芽&遠藤有栖&上原わかな●
11分15秒 片エビ固め
※Finally

▼第四試合 スペシャル8人タッグマッチ~ジャパニーズ土下座マッチ 30分一本勝負
●高木三四郎&彰人&大石真翔&川松真一朗 vs ヨシ・タツ&ヨシ・ヒコ&男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン○
8分20秒 土下座
※相手を土下座させて謝らせたほうが勝利となる特別ルール

▼第五試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○黒潮TOKYOジャパン vs 正田壮史●
13分14秒 十字架固め

▼第六試合 スペシャル6人タッグマッチ~DDTvsVOODOO-MURDERS~ 30分一本勝負
秋山準&HARASHIMA&○納谷幸男 vs 斉藤ジュン&斉藤レイ&歳三●
10分11秒 体固め
※世界一のバックドロップ

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○佐々木大輔 vs 遠藤哲哉●
14分50秒 TKO勝ち
※クロスオーバー・フェースロック→レフェリーストップ

▼第八試合 グッドコムアセット presents 赤井沙希引退試合~強く、気高く、美しく~ 30分一本勝負
●赤井沙希&坂口征夫&岡谷英樹 vs 丸藤正道&樋口和貞&山下実優○
20分30秒 片エビ固め
※Skull Kick

▼第九試合 ニベア クリームケア ボディウォッシュ W保水美肌 presents アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ 無制限ラウンド
<王者>○高橋ヒロム vs 平田一喜●<挑戦者>
5R 3分53秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
※ラウンドごとにルーレットで試合ルールを決定する特別ルール。第1ラウンド(2分)=ミュージカルシチュエーションデスマッチ、第2ラウンド(2分)=ハンディキャップマッチ、第3ラウンド(2分)=目隠し乳隠しデスマッチ、第4ラウンド(2分)=ダンシングデスマッチ、第5ラウンド(55分)=ダンシングデスマッチ。第1589代王者が防衛に成功。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●高橋ヒロム vs IWGPジュニアヘビー級のベルトさん○<挑戦者>
17時36分 体固め
※ヒロムが防衛に失敗、IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが第1590代王者となる。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●IWGPジュニアヘビー級のベルトさん vs 平田一喜○<挑戦者>
17時37分 体固め
※IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが防衛に失敗、平田が第1591代王者となる。

▼第十試合 DDT UNIVERSAL選手権試合~ノーDQマッチ 60分一本勝負
<王者>●マット・カルドナ with ステフ・デ・ランダー vs MAO○<挑戦者>
16分50秒 片エビ固め
※雪崩式ラフライダー・オン・ザ・プラケース。カルドナが2度目の防衛に失敗、MAOが第12代王者となる。

▼ダブルメインイベントⅠ ドラマティック・ドリームマッチ 60分一本勝負
○クリス・ジェリコ vs KONOSUKE TAKESHITA●
23分35秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ

▼ダブルメインイベントⅡ KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●クリス・ブルックス vs 上野勇希○<挑戦者>
29分39秒 体固め
※WR。クリスが3度目の防衛に失敗、上野が第82代王者と

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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