カミロ・ビジェガスの復活を支えたアダム・スコット仕様のパター

復活優勝のを支えとなったパターを手にした経緯とは(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国男子◇バターフィールド バミューダ選手権 最終日(12日)◇ポートロイヤルGC(バミューダ諸島)◇6828yd(パー71)

41歳のカミロ・ビジェガス(コロンビア)が9年ぶりの復活優勝を手にした。かつて独特なライン読みで“スパイダーマン”の異名を持ち、最終日にノーボギーの「65」をマークした男の手には、親友のアダム・スコット(オーストラリア)に薦められたパターL.A.B.GOLF「MEZZ.1 MAX」があった。

そのパターは元々「L.A.B.MEZZ.1 Proto」としてスコット用に開発されたモデル。ビジェガスは昨年の「プレジデンツカップ」にアシスタントで参加した際、スコットから強く薦められて投入を決めた。「このパターの性能のことを熱く語られてね。彼のような長尺は使えないけど、長さ、グリップ、ヘッドなどをいろんなバージョンを試して、快適なものにたどりつけた。僕はもともとハンドダウンが強くなる癖があるけど、そうならないんだ」

「L.A.B.」は「Lie Angle Balance」の略。ストローク中のトルク、ねじれを軽減するように作られている。ビジェガスのパターはツノ型ヘッドでソールに複数のウエートが埋め込まれており、長めのセンターシャフトで太いグリップを装着。グリーン上での活躍ぶりは、2位で終えた前週「ワールドワイドテクノロジー選手権」の平均パット数がフィールド4位の「1.61」、今週も同11位の「1.63」だったことからも明らかだった。

アダム・スコットのパターはブルーに彩られている ※撮影は2023年「ウェルズファート選手権」(撮影/服部謙二郎)

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:タイトリスト TSi3(11度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX HZRDUS スモークイエロー 60 6.0

フェアウェイウッド:テーラーメイド M4(16.5度)、テーラーメイド M2(21度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX HZRDUS スモークレッド RDX 75 6.0(M4)、トゥルーテンパー プロジェクトX HZRDUS イエロー 75 6.0(M2)

ユーティリティ:タイトリスト TSi2(24度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX HZRDUS ブラック 105 6.5

アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(4-5番)、ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(6-PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 6.5

ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(54度、56度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 6.5

パター:L.A.B.GOLF MEZZ.1 MAX

ボール:タイトリスト PRO V1x

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