脳死判定にCT導入検討、厚労省 検査不能時の代替手段

脳死判定法と補助検査のイメージ

 事故などで目や脊髄を損傷し、脳死判定の要件となっている瞳孔の状態や脳幹反射を確認する検査ができない場合の代替手段として、コンピューター断層撮影(CT)によって脳内の血流の消失を調べる補助検査の導入を、厚生労働省が検討している。15日の臓器移植委員会で了承されれば、具体的な準備を進める。代替手段としての補助検査導入は初めてとなる。

 本人や家族に臓器提供の意思があるものの、検査ができないため提供に至らない例があった。補助検査導入によって、意思をより尊重できるようにするのが狙い。

 瞳孔の状態や脳幹反射を調べるには、目に光を当てたるなどするが、けがや障害で確認が困難なことがある。

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