歌謡曲の黄金時代を描く「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」の主人公・阿久悠役は宇野祥平。宮沢氷魚が都倉俊一役で共演

NHK BSプレミアム4Kでは、12月1日に、1970年代に日本の音楽シーンに登場した、アイドルたち誕生の物語「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」(午後9:00。NHK BSでは1月2日午後9:00)を放送。宇野祥平が主人公の作詞家・阿久悠を演じ、作曲家・都倉俊一役に宮沢氷魚が起用された。

森昌子、桜田淳子、山口百恵、ピンク・レディーなど、70年代初頭に日本の音楽シーンに登場したアイドルの仕掛け人的存在である、作詞家の阿久。「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」では、彼を主人公に昭和歌謡が熱かった時代を描く。現代に続くアイドル文化の礎を築き上げたストーリーに、初めて明かされる誕生秘話を加え、往年のファンの心に響く極上のエンターテインメントだ。ドラマを通して、現在、若者の間でも注目されている昭和歌謡や、日本の音楽シーンの魅力にも迫る。

1971年、次々とアイドルを世に送り出す作詞家の阿久は、音楽プロデューサーの酒井政利が手掛ける山口百恵に刺激を受ける。そして、阿久はピンク・レディーをデビューさせた。日本中を熱狂させるアイドルたち。阿久たちの情熱は、日本の音楽界の黄金時代をもたらしていく。

阿久を演じる宇野は「何かと闘ったり競ったりすることが、最近は悪いことのように言われる気がします」と前置きをして、「何か分からないものに負けまいと闘う阿久悠さんのこの物語は、時に隠せないほど大きい闘争心が、少し格好悪くも美しく、何だか覇気がない、もしくは覇気の向けどころのない、そんな鬱屈(うっくつ)としたものを抱えた人に見てもらえたらいいなと思います」とコメント。加えて「ドラマを見たら阿久悠さんの歌を聴きたくなると思います。そしてその歌はきっと自分たちの闘う力を鼓舞するものであると思います。吉田照幸監督はじめスタッフ、キャストの皆さんと一緒に『アイドル誕生』に挑戦できたことがとてもうれしく思います。見ていただけたら幸いです」と視聴を呼び掛けている。

また、阿久とコンビを組んで数々のヒット曲を作り出した、都倉役を務めた宮沢は「本当に光栄でした」とかみ締め、「阿久悠さんと手掛けた曲は僕が生まれる前のものですが、知っているものばかりであらためてお二人の偉大さに気付かされました」と感慨深げ。撮影を終えて「皆さんに見ていただきたいシーンはたくさんあるのですが、何より阿久さんとの2人のシーンは見どころです。しっかりと信頼関係のある都倉さんと阿久さんだからこそ出る素の2人を楽しんでいただきたいです」と振り返った。続けて「たくさんの方に音楽の魅力と、当時の華やかな世界が届く作品になっています。ぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。

なお、宇野と宮沢のほかに、三浦誠己、吉柳咲良、山口まゆ、山谷花純、中川紅葉、迫田孝也、田村健太郎、渋谷謙人、山口森広、石田法嗣、谷田歩、濱津隆之、堀部圭亮、酒向芳、安藤玉恵、仙道敦子、萩原聖人が出演し、昭和を彩ったアイドル誕生の物語を紡ぐ。

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