同姓同名の別人の証明書交付 加古川市、本籍と生年月日の確認怠る

加古川市役所=加古川市加古川町北在家

 加古川市は13日、身分証明書の発行を請求した男性に対し、別人の証明書を交付したと発表した。同姓同名だったが、職員らが、記載された本籍と生年月日の確認を怠ったという。

 同市市民課によると、男性は県外在住で、1日に郵送で同課に申請。同課内の委託事業者が専用端末で、名前のみで検索し、別人の証明書を発行した。名前以外の情報は申請書と異なっていたが、同課職員は確認作業で、本籍、生年月日を照合しなかったという。

 8日午後に、男性から「本籍が違っている」と連絡があり、ミスが発覚。市は男性に謝罪した。誤交付した証明書には、市外在住の男性の情報が記載されており、直接謝罪するという。

 身分証明書は、破産宣告などを受けていないことが記されており、民事処分がないことを証明する書類。本籍地のある自治体が発行する。(斉藤正志)

© 株式会社神戸新聞社