【マイルCS/血統予想】想定4人気以下に単複回収値「100超え」 父と母に宿る”京都の鬼”

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今週末は、秋の最強マイラー決定戦・第40回マイルCS(GI、京都芝1600m)が行われる。

昨年の勝ち馬で連覇を狙うダイワメジャー産駒セリフォス、2年前に阪神で施行された本レース2着のリベンジを誓うキングマン産駒シュネルマイスター、毎日王冠を制し勢いに乗るディープブリランテ産駒エルトンバローズ、前哨戦の富士Sを制したハービンジャー産駒ナミュールなど、多彩な血統構成の馬が集結した。

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ここでは、過去10年から京都開催のデータを用いて馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

■京都で覚醒するハービンジャーの血

2011年~20年において、京都芝外回り1600mの最多50勝は【50.38.48.253】のディープインパクト。これに続くのは【15.19.11.137】のキングカメハメハ、次点は【13.17.11.122】のダイワメジャー。さらに【10.10.9.56】のアグネスタキオンを経て【9.7.9.102】のハーツクライと続く。

ランク上位外に目を向けると、ハービンジャーが【1.7.10.43】、複勝回収値95%とあと少しで100%に迫ろうかという好成績。本レースでもペルシアンナイトが3年連続で馬券内に入る好走をはたしており、京都芝外回り1600mでは特注の血統と言えよう。

今年、出走予定のハービンジャー産駒はナミュール。今回はこの馬を考察する。

■東京→京都替わりがGI制覇の後押しに

J.モレイラの手綱に導かれ久しぶりの勝利を飾った前走富士S。1分31秒4の勝ち時計は優秀で、早くから将来を嘱望されていた素質馬が4歳秋にいよいよ覚醒の時を迎えようとしている。父ハービンジャー、母父ダイワメジャーはいずれもマイルCS勝ち馬を輩出。血統表に宿るそのパワーから、京都芝外回りの舞台替わりはむしろプラスに働くと見た。

なお、集計期間内のハービンジャー産駒×前走東京から臨んだ馬の成績は【1.1.1.4】。単勝回収値125、複勝回収値115とともに100オーバーの成績だ。ハービンジャー産駒が挙げた国内GI5勝中3勝が京都芝で、東京→京都替わりでパフォーマンスを上げる馬が多いのだろう。GIの壁に跳ね返され続けているナミュールだが、産駒が得意とする京都開催が勝利への追い風となる可能性は十分だ。

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文●SPREAD編集部

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