【Awards Preview(新人王)】ファイナリスト千賀に立ちはだかるのは新人記録を更新した韋駄天

全米野球記者協会(BBWAA)が選出する各賞の最終候補3人が発表され、ナ・リーグ新人王のファイナリストにはメッツの千賀滉大が残った。しかし、立ちはだかるのは、チームをワールドシリーズに導いた韋駄天だ。

日本時間11月7日、今季の各個人賞における3名の最終候補者が発表された。ナ・リーグ新人王のファイナリストにはメッツの千賀滉大が残った。

2010年の育成ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから4巡目指名を受けて入団した千賀滉大。2012年4月30日に千葉ロッテ戦で初登板・初先発で一軍デビューを飾るも、その後は出場選手登録の抹消と再登録を繰り返すなど新人王とは無縁だった。しかし、2016年に12勝を挙げると、以降は7年連続2ケタ勝利。2020年には最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠を獲得するなど日本を代表するエースに成長した。

そして戦いの場をメジャーに移した今季は、新人ながら12勝を挙げ、防御率はリーグ2位の2.98、奪三振は202を記録した。いずれも新人投手のなかではリーグトップの数字であり、新人投手のなかでは三冠という素晴らしい成績を残した。メジャーでも見事に結果を残した千賀だが、新人王レースでその前に立ちはだかっているのが、ダイヤモンドバックスのコービン・キャロルだ。

開幕前から新人王候補の本命に挙げられていたキャロルは、6月に月間最優秀新人に選出されると、7月には新人ながらオールスター・ゲームに選出。8月以降は1番打者として活躍し、自慢の俊足と強打でチームのワールドシリーズ進出に大きく貢献した。キャロルが新人王を受賞すれば球団初の出来事となる。開幕前の予想を覆し、ワールドシリーズまで進んだ今季のダイヤモンドバックスに新たな歴史の1ページが加わるのだろうか。

一方のア・リーグでは、オリオールズのガナー・ヘンダーソンが大本命だ。ヘンダーソンも6月の月間最優秀新人を受賞しており、激戦区であるア・リーグ東地区でチームを9年ぶりの地区優勝に導く活躍を見せた。ヘンダーソンは先に発表されているシルバースラッガー賞でもユーティリティ部門で選出されており、新人王の受賞も確実と見られている。

新人王の結果は明日(日本時間11月14日)発表される。千賀も素晴らしい活躍を見せていたが、キャロルとヘンダーソンという大本命の活躍が大きく、それぞれ満票での受賞となるかにも注目されている。新人王の受賞をきっかけにして、メジャーの顔となっていく選手も少なくない。そんなスーパースターへの登竜門とも言える新人王だが、今年は誰が受賞するのだろうか。明日の発表に注目だ。

The post 【Awards Preview(新人王)】ファイナリスト千賀に立ちはだかるのは新人記録を更新した韋駄天 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.