瀬戸内の魅力がいっぱい!「GLAMPROOKしまなみ」ではどんな食事が楽しめる?(体験レポート)

絶景のレストランで瀬戸内の旬を味わい尽くす

「GLAMPROOKしまなみ」は宿泊費に飲食代やアクティビティ代が含まれる「All Inclusive」スタイル。朝、晩の食事はもちろん、お酒やソフトドリンクといった飲み物の料金も含まれています。

レストランの場所はホテル棟1Fにある、来島海峡を一望するロケーション。

ディナーは17:00~21:00で、2部制(※)となっています。少し早めに設定すれば、美しいサンセットとともに食事が楽しめるかもしれません。

今回はこのホテルの食の魅力を、MATCHAライターのKUMIKO ISHIGAKIが紹介します(※)!

食事は、愛媛県を含む瀬戸内の食材をふんだんに使った会席料理をいただきます。

会席料理とは、日本の伝統的なコース料理。お酒とともに楽しめるお料理や、見た目も華やかな料理が多いのが特徴です。前菜からデザートまで8種のお料理が登場します。

食材は料理人が毎朝、自ら足を運んでその日の一番良いものを仕入れるため、メニューは日によって変わります。

連泊すると毎日、違う料理でもてなしてもらえます。せっかくなら2泊以上して、地域のグルメを心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか?

鯛、ブリ、ハモ!海の幸を満喫しよう

広島、四国、九州などに囲まれた瀬戸内海は、面積は23,203km2に及び、域内で多彩な魚介類が獲れます。

特にホテルがある馬島を囲む来島海峡は、日本有数の真鯛の産地として知られています。そのため、年間を通じて鯛を使った料理が多く登場するほか、伊勢エビやハモ、クエなど、愛媛県産を中心に瀬戸内地域の旬の海の幸が登場します。

実際に筆者が10月に宿泊した際にいただいた食事から、料理の一例をご紹介します。

秋から春にかけては鯛の旬ということもあってか、まさに鯛づくしといった料理の数々をいただきました。

前菜には真鯛の昆布締め、真鯛のすり身をつかった吸い物、鯛をメインにしたお造り、煮物、そして鯛めしとさまざまな調理方法で鯛のおいしさを満喫!

なかでも、愛媛県西条市の伝統野菜である「絹かわなす」と鯛の煮物は感動の味でした。

絹かわなすはその名の通り、絹のように柔らかい皮のなすです。瑞々しく甘みがあり、鯛の上品な旨味をひきたててくれます。野菜もしっかり土地のものが使われていて、料理人のこだわりが伝わります。

〆の鯛めしは、鯛を丸ごとお米と炊き込んだ、しみじみとおいしい一品。

鯛めしは愛媛県の郷土料理のひとつですが、県内でも地域によって食べ方が違うのだとスタッフの方が教えてくれました。

馬島のある愛媛県東部の今治市や中部の松山市の鯛めしは、鯛の炊き込みご飯です。その一方で、南部の宇和島の鯛めしは、タレにつけ込んだ鯛の切り身をご飯に載せたお料理なのだとか。

会席料理の最後を飾る甘味(フルーツ)まで完食したら、きっと満腹に違いありません。

実はこちらの会席料理、一般的なものよりやや量が多いのだとか。島には飲食店や売店がないので、夜にお腹がすかないようにというホテルの配慮なのだそうです。

愛媛の鯛はなぜおいしい?

正面の塔は、船に潮の流れや速さを伝える潮流信号

瀬戸内、特にホテルのある愛媛県の来島海峡の真鯛のおいしさは、潮の流れと深く関係しています。

馬島のある来島海峡は日本三大潮流のひとつに数えられる名所です。時間帯によってダイナミックな潮の流れを体験でき、近隣の島からは観光船も出ています。

激しい潮流のお陰で海藻が少なく、エビやカニなどを食べて育つ鯛は臭みがありません。しかも荒波にもまれて泳いでいるため、身がしまっていて美味!

来島海峡の10ノット(時速18.5km)はあるといわれる激流にちなんで、「10ノット真鯛」というブランド鯛もあるのだそうです。

愛媛の美しい水から生まれたお酒を味わう

お食事とともにぜひ味わってほしいのがお酒です。

瀬戸内の中でも、愛媛県は海だけでなく、山の自然も豊かな土地。西日本最高峰の石鎚山や四国山地からの伏流水に恵まれており、酒造りに適した土地です。

以前の副支配人が自らセレクトしたというお酒は愛媛県産のお酒を中心に、日本酒、焼酎、ワイン、ビール、果実酒など幅広いラインナップ。

これらはすべて、宿泊費に含まれています。追加料金を気にせず、飲み比べが楽しめます(※)。

愛媛県産の栗を原材料とした栗焼酎「おくりおくら」(西予市)、魚に合うやや辛口のお酒を得意とする松田酒造の麦焼酎「宮の舞」(伊方町)など、馬島にいながら愛媛各地のおいしいお酒に出会えるなんて素敵ですね。

ホテルの方から魚料理によく合う日本酒として紹介されたのが、今治の老舗、八木酒造部の山丹正宗です。名前は名刀正宗に由来しており、優れた日本刀のようにキレのよい酒になるようにという思いが込められているのだとか。

きりっと冷えた山丹正宗は爽やかな香りと軽やかなのどごしが絶品。後味がすっきりとしていて、魚の上品な旨味がぐっと際立つようです。

山丹正宗は今治市内のスーパーなどでも購入できるため、旅のおみやげにもオススメです。

お酒が苦手な人には「伊予柑 フレーバーシロップ」はいかがでしょうか? 日本の在来種の柑橘類である伊予柑はたっぷりの果汁と濃厚な甘さが特徴。ソーダやジンジャーエールと割っていただきます。

一期一会の美食と出会う旅に出よう

旅の食事は、食材や食文化を知るほど味わい深いものに変わります。

ホテルのスタッフの方々は愛媛や瀬戸内地域の食に対する知識が豊富で、一皿ずつ料理を出してくれる合間にさまざまなお話を聞かせてくれました。

季節とともにお料理も変わるので、ぜひ食の一期一会をご期待ください!

© 株式会社MATCHA