愛知県東郷町の井俣憲治町長が、町職員に対し、パワーハラスメントとみられる言動を繰り返していたことが分かりました。
(井俣町長の職員に対するパワハラ発言とみられる音声)
「うちの役場はさ、絶対に潰れないでしょ。職員がくそやろーばっかりでも」
「おまえぐらいだそんなアホ」
「ばかじゃねえか」
そしてこんな発言も。
(井俣町長の職員に対するパワハラ発言とみられる音声)
「いま〇〇君がやってる仕事さぁ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない?」
「おまえら定年するまでずっと異動なしにしてやるぞ。全員10月に飛ばしてやろうと思ってたのに」
自治体トップがこのような発言をしていたとは信じがたいことですが…。
200人以上の職員を対象にアンケートを実施
(男性職員)
「会議で『最上級のあんぽんたんやろう』という発言があり、聞いていて気分が悪くなったので副町長に申し立てたが、8か月以上たったが何も対応ない。アンケートをやろうと動き出した」
町長のハラスメントを目撃したという男性職員は10月、200人以上の職員を対象にアンケートを実施。すると回答があった72人のうち、半数を超える職員から「町長のハラスメントを受けた」または「見た」との回答が。
パワハラ発言とみられる音声は、アンケートの後に別の職員から提供があったといいます。
(男性職員)
「人数が多くて驚いた。これはやっぱり深刻な問題だと」
中には「死ね」、「殺すぞ」といった暴言や、学歴差別も。さらに、女性職員に対し「いつ巨乳になるの?」という発言や、着ぐるみを着た女性職員に抱きつくセクハラ行為もあったといいます。
(男性職員)
「踏みにじるような発言は首長じゃなくてもありえない。情けない」
「(アンケート後に職員から)たちあがってもらってありがとうと言われた。職場でパワハラは当たり前だと思っていたと。こんな思いを職員にさせちゃいけない」
「ハラスメントはなくさなければ」と涙ながらに語ってくれた男性職員。さらに東郷町といえば。
渦中の町長を直撃「後悔しているワードは持っている」
さらに愛知県東郷町といえば。
(井俣町長 9月20日)
「1日もはやく園が園としての軌道を取り戻し、町民の信頼のもと、子どもたちの笑顔あふれる場所として機能していくために必要な措置として、大変厳しい内容とさせてもらいました」
ことし9月、町内の認定こども園で不適切保育が発覚。町長が自ら会見で、行政指導の内容を明らかにするとともに、支援と指導が足りなかったと謝罪していました。
(男性職員)
「保育士の言動は非難しておいて、内部は反省していない。違和感感じる」
ハラスメントはあったのか、井俣町長に直撃すると。
(愛知・東郷町 井俣憲治井俣町長)
「私の中でも後悔しているワードは持っているものはありますが、当事者がどう思っているかわかりませんので、確認を早急に行って皆さまにお話する機会を設けたい」
Q「死ね」、「殺すぞ」をパワハラと受け取った職員がいることについては?
「もし本当にいるなら反省し、改善し謝罪しなければならない」
自治体トップのパワハラ、セクハラとみられる言動に町民は。
(女性)
「えーびっくり信じられない。最近、保育園問題とか東郷町はいろいろある」
(男性)
「だめでしょ。やめてほしい」
(女性)
「それはよくない」
井俣町長は今週中にも会見を開き、詳しい経緯を説明するとしています。