今シーズンの営業は? 広島県内のスキー場で明暗

13日は、冷え込みで恵みの雪が降り、広島県庄原市西城町のスキー場では営業に向けた準備が進みます。一方、別のスキー場は燃料や電気代の高騰などを理由に今シーズンの休業を決めました。

広島県庄原市西城町。

島根県との境にほど近い、ひろしま県民の森スキー場では、例年より1週間遅い初雪の中、朝からスタッフ総出でリフトに座席を取り付けました。

■ひろしま県民の森 伊折直人支配人

「ほんとにありがたいですね。盛り上がってまいりました。みんな気が引き締まって頑張ろうかなという

気持ちになれる雪ですね」

2022年は12月に大雪が降るなど、3月中旬まで営業ができ上々のシーズンでした。

人工降雪機の設備がなく、天然雪だけが頼りのスキー場です。

関係者は、今シーズンも恵みの雪をと期待を膨らませます。

一方、同じ西城町にある「スノーリゾート猫山」は、今シーズンの休業を決めています。

■株式会社BTM 山口和男社長

「直接的には電気代とか、燃料費の高騰ですよね」

スノーリゾート猫山が開業したのは1988年。

初心者から上級者まで楽しめる多様なゲレンデを備え、人気を集めました。

1995年のピーク時には6万人を超える来場者がありましたが、昨シーズンはおよそ1万5千人にまで減少していました。

■山口社長

「コロナ禍もありまして、設備の老朽化もかなり休業の原因の一つとして大きい」

近くにある宿泊施設の支配人は、スキー場の休業に頭を痛めます。

■ひば道後山高原荘 山野利春支配人

「冬場のお客様はスキー客が多いので、それが少なくなると結構厳しいなという気がしている」

スノーリゾート猫山は、再開するかどうか未定だということです。

【2023年11月13日放送】

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