史上最高の「ストライプ・デザイン」を持つ欧州5つのチーム

サッカーユニフォームの定番デザインであるストライプ柄。

過去に数多くのチームから名作ストライプデザインが登場してきたが、ここではその中から5つのユニフォームを選んでみた。

今回はストライプを常に採用するチームのみを対象に、このデザインの“発祥の地”ヨーロッパのチームから選出している。

インテル

インテル 1998-99 Nike ホーム ユニフォーム

選手:パウロ・ソウザ

イタリア“3大縦じまチーム”の一角であるインテル。数ある名作ストライプから一つを選ぶのは非常に難しいが、初代Nikeユニフォームであるこの98-99モデルは外せない。

ほど良い幅のストライプと、ネラッズーロ(青と黒)で内側までしっかりと彩色する襟がクラシックなスタイル。海外メディアでもインテル傑作デザインの一つに選ばれることの多いユニフォームで、90年代セリエA黄金時代を象徴する一着だ。

他にはUhlsportやUmbroがサプライヤーを担当し「Misura」や「Fiorucci」といった胸ロゴを付けた80年代・90年代や、長友佑都も袖を通した2010年代前半にも素晴らしいデザインが多い。

バルセロナ

FCバルセロナ 2014-15 Nike ホーム ユニフォーム

選手:リオネル・メッシ

時にワンパターンを嫌うかのようにボーダー、チェック柄、変形ストライプなど斬新で予想外のデザインを採用するスペインの名門FCバルセロナ。

クラブ“原点のユニ・デザイン”はブラウグラナ(青と臙脂)の半々カラーだが、多くのファンにとってこのチームといえば直球のストライプデザインのイメージではないだろうか。

リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの前線3人による“MSNトリオ”の破壊力が爆発し、ラ・リーガ、国王杯、そしてチャンピオンズリーグの3冠を達成した14-15シーズンのホームキットは、現代的でありながらもクラシックな雰囲気が漂う傑作だ。

ニューカッスル

ニューカッスル・ユナイテッド 2009-10 adidas ホーム ユニフォーム

選手:アンディ・キャロル

イングランドにはストライプデザインを採用するチームが多いが、プレミアリーグで毎シーズンのように優勝争いに加わる“常連”にストライプを常用するチームは一つもない。

そんな中でニューカッスルは優勝こそないものの、タイトルレースに参戦し2度の2位(1995-96、1996-97)を獲得した唯一の縦じまチームだ。さらに言えば3位も2度(1993-94、2002-03)経験している。

Pumaがサプライヤーだった一時期を除けば基本的にいつの時代もシンプルな“白黒縦じま”を使う。チャンピオンシップ(2部リーグ)を戦った2009-10モデルはさり気なくブルーで彩るパイピングがおしゃれなデザインだった。

ミラン

ミラン 1992-93 adidas ホーム ユニフォーム

選手:パオロ・マルディーニ

新時代を意識した今季のユニフォームのストライプが賛否両論となった名門ミラン。スタイルは多少変化しても“赤黒縦じま”は不変のデザインだ。

ミランはどの時代にも素晴らしいユニフォームを残している。近年ならPuma製2018-19モデルはシンプルなストライプ柄が人気となった。また、2000年代だと前半にいくつかの傑作デザインが登場している。1999-2000シーズンに登場した100周年記念モデルは今なお絶大な人気だ。

そんな歴代傑作群の中から一つ選ぶなら、「Motta」ロゴが懐かしい1992-93モデルだろうか。第1期adidas最後のユニフォームで、左胸に装着したイタリア王者の証となるスクデットワッペンが誇らしげだ。ミランは91-92から93-94までリーグ3連覇を成し遂げている。

ユヴェントス

ユヴェントス 1992-94 Kappa ホーム ユニフォーム

選手:ロベルト・バッジョ

サッカー界の「キング・オブ・縦じま」と称してもそれほど異論はないであろう、イタリアの名門ユヴェントス。ビアンコネロ(白と黒)は不変の鉄板スタイルだ。

今季のユニフォームは斬新すぎるストライプが賛否両論に。また、2019-20シーズンには白黒半々(2色の間にピンクを挟んでいたが)が良くも悪くも話題になった。

クラブの革新的な姿勢は称賛に値するが、多くのファンが求めるのは普通のストライプだろう。ユヴェントスは普通こそが最も美しい。

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ユヴェントスから一着を選ぶのは困難な作業なのだが、やはり90年代前半、とりわけ胸に「DANONE」を付けたこの92-94モデルは至高のデザインだ。

他にはミシェル・プラティニが着た80年代や、90年代後半の胸ロゴ「SONY」時代、そして間違いなく傑作と呼べる2013-14、2014-15モデルも忘れてはならない。

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