「綱領と規約を踏みにじっている」除名の元共産党職員、処分の再考促す

松竹氏(8月、東京都内)

 共産党京都府委員会に除名された元党職員の松竹伸幸氏が13日、東京都内で記者会見し、来年1月の党大会で議論するよう求めている処分の再審査の概要を明らかにした。

 松竹氏は再審査請求書で、除名処分の決定過程には重大な手続き上の瑕疵(かし)があり、処分理由とされた「分派」活動についても形成したことはないと主張。会見で「党中央の指導部は綱領と規約の精神を踏みにじっている」と批判し、処分の再考を促した。その上で、党大会に参加する代議員への請求書の事前配布、党大会で自身が説明する機会確保などを要求した。

 松竹氏は2月、党首公選制導入を訴えた著書出版などが「重大な規律違反」として除名処分を受けた。8月には処分を不服として、規約に基づく再審査を求める意向を示していた。

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