英外相にキャメロン元首相 問題発言の内相解任に伴い

ロンドンの首相官邸近くを歩く英国のキャメロン元首相=13日(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英国のスナク首相は13日、キャメロン元首相を外相に起用する人事を決めた。英政府が発表した。ブレーバーマン内相を解任し、後任にクレバリー外相を充てるのに伴う措置。

 キャメロン氏は2010年5月から16年7月まで首相を務めた。在職中、EU離脱の是非を問う国民投票で残留を訴えたが、離脱が多数となったことを受け辞任した。同年9月に下院議員を辞任し、政界を引退していた。

 ブレーバーマン氏は英国で繰り返されているパレスチナ支持派のデモを「ヘイトマーチ」と表現するなど、問題発言が目立っていた。警察がデモを禁じるべきだとも発言し、所属する保守党内で解任圧力が強まっていた。

© 一般社団法人共同通信社