ニコラス・ケイジ 最新作で演じた主人公に共感 「僕はインターネットでの経験を乗り越えてきた」

俳優ニコラス・ケイジ(59)は、最新作『ドリーム・シナリオ』で演じたポール・マシューズを通してバイラル現象に共感できたそうだ。

ソーシャルメディアを通じ、評判がウイルス感染のように模倣され広まっていくバイラル。他人の夢に登場することでネット上で注目を集める生物学の教授役として同コメディ映画に主演したニコラスは、自身の俳優業の「ミーム化」との類似点があると指摘し、デジタル・スパイ誌に、こう語っている。

「彼(ポール)の経験には共感できるよ。僕はインターネットでの経験を乗り越えてきた」「メルトダウンや神経衰弱をするように特別にデザインされたシーンの、一種のミームを経験した最初の俳優だったかもしれない」「伏線の物語や、そこに至る章や演技がないまま、ただメルトダウンに次ぐメルトダウンを経験するのに、選ばれるんだ」「指数関数的に大きいバイラルになってミームやTシャツに発展していくのを見た」「そして思ったんだ。『僕が俳優になった理由はこれじゃない。一体何が起こっているんだ?』ってね。でもそれを止めることはできなかった」

また同作でキャラクターに命を吹き込むために外見を大幅にチェンジしたというニコラスは、こう続ける。「ポールは僕とは全然違う。見た目もね」「進化生物学の教授で、大学で学生に教えている。彼は学者であって、映画スターではない。彼は脚光を浴びることに興味はないし、スポットライトを浴びることにも興味がないんだ」

同作では、平凡な大学教授のポールが突然人々の夢の中に現れ、最初は楽しく風変わりな出来事として扱われるが、やがて夢が悪夢へと変貌していく展開が描かれる。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社