ピザーラの「ラ」って何の「ラ」?由来に迫った 「強くて愛されるよう」

宅配ピザチェーン「PIZZA-LA(ピザーラ)」(本社・東京都港区)は現在、映画「ゴジラ-1.0」とコラボした期間限定メニューを発売している。今回のコラボの経緯について「『ピザーラ』命名の秘密は、ピザ×ゴジラの『ラ』!今回、そのご縁から『ゴジラ-1.0』とのコラボ企画を実施」と説明。ピザーラの「ラ」はゴジラの「ラ」?驚きの由来の真相を聞いた。

ピザーラの「ラ」とは一体何の「ラ」なのか―。ピザーラという名が当たり前に世の中に普及した今、そんなことを考える人はほとんどいないだろう。そこに飛び込んできた「ゴジラの『ラ』」という由来。ホント?つい疑いたくなり、調べてみるとピザーラを展開するフォーシーズの公式サイトでも「『ピザーラ』の『ラ』は、実は映画『ゴジラ』の『ラ』なのです」と記載があり、今回のコラボのための後付けではなく、どうやら本当らしい。

同社にも確認してみた。担当者によれば、ピザーラの創業者で現在は代表取締役会長兼CEOである淺野秀則氏は東京・目白でレンタルビデオ店を経営していたという。店内に並んだゴジラ映画からヒントを得て「ピザ業界でゴジラのように強くて愛されるようになっていきたい」とゴジラの「ラ」を“拝借”することを思いついた。

そのまま後ろにつけ「ピザラ」としてみたが、より言いやすいようにと「ピザーラ」と命名した。ちなみに「宅配ピザ」を始めるきっかけも、新作リストに名を連ねていた映画「E.T.」がきっかけ。子どもたちがデリバリーピザを頰張るシーンを見て「これだ!」とひらめいたという。

日米の名作映画からヒントを得て誕生したピザーラは1987年、目白に1号店をオープン。ゴジラ映画史でいえば、生誕30周年を記念して9年ぶりに復活した、シリーズ第16作「ゴジラ」(84年公開)から3年の月日が流れた頃だ。2年後の1989年には「ピザーラ」が全国展開を開始。ゴジラ映画史では同年、シリーズ第17作「ゴジラ VS ビオランテ」が公開され、これを機に「VSシリーズ」とも謳われた平成ゴジラシリーズが幕を開けることになる。

担当者によれば、ピザーラとゴジラ映画は今回が初めてのコラボ。コラボメニューは「メガ盛りクォーター」「メガ盛りバスケット」「メガ盛りピザセット」の3商品で、ゴジラの迫力にも負けないサイズ感をほこる。また、30日まで一部店舗にはゴジラが襲来!まるでゴジラが店内にいるような装飾で映画公開を盛り上げている。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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