相模原でツキノワグマ1頭捕殺 住宅近くの樹林地、わなにかかり暴れる

クマの出没注意を呼び掛ける看板(資料写真)

 神奈川県は13日、相模原市緑区千木良の住宅近くの樹林地で、有害鳥獣捕獲のために設置されたシカ・イノシシ用のくくりわなに雄のツキノワグマ1頭がかかり、人家に逃走する危険性があったため捕殺したと発表した。

 県県央地域県政総合センターによると、クマは体長130センチ、体重71キロ。11日午前8時25分ごろ、同所のわなの設置者が発見した。クマは暴れていて、いつわなが外れてもおかしくない状況だったという。

 同センターによると、同地区周辺では5、6年前に頻繁にクマが出没していたが、近年は目撃の報告がなかったという。捕獲した個体は学術研究のため、県立生命の星・地球博物館(小田原市)に搬送された。

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