味の素<2802>、遺伝子治療薬開発製造受託の米国フォージ・バイオを子会社化

味の素本社(東京・京橋)

味の素は、米国統括会社を通じて、遺伝子治療薬の開発製造受託(CDMO)を手がける同国フォージ・バイオ・ホールディングス(オハイオ州。売上高45億4000万円、営業利益△64億3000万円、純資産248億円)の全持ち分を取得し、子会社化することを決めた。次世代の戦略事業と位置付ける遺伝子治療薬に本格的に参入し、ヘルスケア領域の成長加速につなげる。取得価額は約838億円。取得完了は2023年12月下旬を見込む。

フォージは2020年設立。遺伝子治療薬製造の工程で要所とされるアデノ随伴ウイルス(AAVベクター)とプラスミドDNAに関し、世界トップクラスの生産能力を持つ。フォージの遺伝子治療薬の製造ノウハウに、味の素が食品や飼料、産業用などのアミノ酸製造で培ってきた独自技術を融合し、将来的に細胞治療領域への展開も見据えている。

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