旧天竜林業贈収賄事件 元市長が現金を受け渡したとされる時間に銀行にいたことを示す新証拠を東京高裁に提出

旧天竜林業高校で起きた贈収賄事件で、元市長の弁護人は元市長のアリバイを示す新証拠を、東京高裁に提出したと発表しました。

杉尾健太郎弁護士:
「天竜林業高校に行って賄賂を渡すことは不可能であるということで、中谷のアリバイが成立する」

中谷良作元天竜市長は2006年、孫の大学進学のために、当時の天竜林業高校の北川好伸校長に、調査書の改ざんを依頼し、見返りに現金20万円を渡したとして、有罪判決が確定しました。

その後、捜査機関に自白を誘導されたとして、再審請求を申し立て、現在東京高裁で審理されています。

今回、弁護人が東京高裁に提出した新証拠は、高校で現金を受け渡したとされる時間帯に、元市長は銀行にいた可能性を示すものです。

この証拠を元に弁護人は当時、銀行で対応した行員の調書の開示を求める意見書も、東京高裁に提出しています。

杉尾健太郎弁護士:
「中谷がスルガ銀行天竜支店にいたことは、明らかであると 考えている。再審開始、中谷の無罪がでるものだと確信している」

この新証拠は、現金を受け取ったとされる北川校長も、2回目の再審請求審で、裁判所に提出しています。

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