【台風情報】南海上の熱帯低気圧は台風17号にならず弱まる予想へ 当初予想より発達せず 気象庁&米軍とも進路予想終了 11月の発生は現状ゼロ

カロリン諸島付近の熱帯低気圧 予想ほど発達せず

気象庁はカロリン諸島付近にある熱帯低気圧が「台風17号」になる可能性があるとして、12日夜から5日先までの進路予想を発表していましたが、13日21時の発表では進路予想を終了しました。

13日21時時点で熱帯低気圧はカロリン諸島付近にあって中心気圧1008hPaでゆっくり西へと進んでいました。当初の予想ほど熱帯低気圧が発達しない見込みとなり、中心付近の最大風速が台風の基準である17.2m/s以上を上回らないと予想されるためとみられます。

アメリカ海軍

アメリカ軍合同情報警報センターも、14日午前3時を警戒情報の発表の最後としています。

13日に発表されていた予想では最大風速が45ノットまで発達する予想でしたが、14日午前3時の予想では20ノットまでにしかならず弱まるとみられています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

欧米の予報機関の進路予想は

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

気象庁は台風の進路予想についてアンサンブル予報の結果は公表していませんが、海外の予報機関では公開されているため見ることができます。

台風17号発生しない見込み 2023年は平年より少なめか

2023年の台風発生は現時点では16個です。気象庁の統計によると、年間の台風の平均発生個数(1991年~2020年の30年平均)は年間25.1個です。

月別の台風の平均的な発生個数は11月は2.2個、12月は1.0個です。2023年も残すところあと1ヶ月半程度ですが、今後平均的に発生したとしても、2023年の台風発生は平均よりも少なくなりそうです。

© 株式会社中国放送