富山県高岡市の「栄寿し」破産申請へ 創業50年超

 すし割烹(かっぽう)店を営む栄寿し(富山県高岡市六家、杉守明社長)が10日までに事業を停止し、地裁高岡支部への破産申請の準備に入った。東京商工リサーチ富山支店によると負債総額は調査中。

 創業50年以上を誇り、1983年に法人化。「富山湾鮨」加盟店として氷見産の魚介類を中心に仕入れ、個人の食事会や祝い事、歓送迎会、法要に幅広く利用された。

 一時は年間売上高1億1千万円余りを計上したが、競争激化やコロナ禍で客足が落ち込み、2022年2月期は約5500万円に減少。23年2月期は約6千万円に若干回復したが、先行きは厳しく資金運営も限界に達し事業継続を断念した。

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