「私たちの行動で関心持ってくれる人増えたら」パレードやごみ拾いで環境問題に向き合う高校生【SDGs】

環境を守るには若い世代の理解や努力が必要不可欠です。大切な緑を後世に残すためにはどうすべきなのか。浜松市の高校では、生徒たちが自ら森をつくり、この問題と向き合っています。

【写真を見る】「私たちの行動で関心持ってくれる人増えたら」パレードやごみ拾いで環境問題に向き合う高校生【SDGs】

鳥の鳴き声が聞こえるこの森が静岡県立浜松城北工業高校の環境活動のシンボル「城北の森」です。約20m四方の森の中には…。

<浜松城北工業高校 環境部 横田健太郎部長>
「この森には110種類547本もの木が植えられています。」

高校では2000年に環境教育宣言を発表。そのシンボルとして2002年、当時の生徒や地域の住民が校舎とグラウンドの間に苗木を植樹し、城北の森が完成しました。植えられた110種類の苗は自生するものばかりで自然の森そのものです。

2002年の植樹に携わった飯尾美行教諭です。

<県立浜松工業高校 飯尾美行教諭>
「工業高校だからこそ、この森を作って自然の大切さや環境の大切さを感じ取れる、そういう地球にやさしいエンジニアを育成したいなと思って作りました」

浜松城北工業高校の環境部のメンバーは31人。城北の森の保護や浜松市内でごみ拾環境を守る活動を続けています。

<県立浜松工業高校 環境部 生熊徠人さん(2年)>
「弁天島で外来植物を除去したときに撮った写真です。」

<県立浜松工業高校 環境部 横田健太郎部長(3年)>
「この森を見るたびに環境活動への意欲がわいてきて、より活動を頑張れます」

11月初め、浜松市で開かれた温暖化を考える若者の会議。脱炭素社会に向けた教育環境の課題について議論を交しました。35人の参加者の中に、浜松開誠館高校のSDGs部の姿がありました。

<浜松開誠館高校SDGs部 松野紗季部長(2年)>
「小さい頃っていうのは幼稚園くらいがいいんじゃないかていう意見が出て、それをどうやって学ぶって時に、人生ゲームとか楽しいことを利用して活用して学べたらいいんじゃないかな」

日本は海外と比べ、環境問題への教育が遅れていて、幼稚園の頃から授業の一環として学ぶべきと発表しました。

<浜松開誠館高校SDGs部 町田奈菜子さん(2年)>
「SDGsって日本だけのことではない。世界的に問題になっている課題なので、世界を基盤に活動して、私たちの行動が少しでも気候変動とか、SDGsの課題に興味、関心を持ってくれる人が少しでも増えたらいいなっていう気持ちで活動しています」

普段どのような活動をしているのか学校を訪ねました。

<浜松開誠館高校SDGs部 増井瑛太さん(2年)>
「私たちは気候変動に対する考え方をボードに書いて市内を行進しています」

ボードには、私たち人類の未来のために、などと書かれています。2019年から始まった気候マーチは、全校生徒が参加し、これまでに6回実施しました。

<浜松開誠館高校SDGs部 榑林あに香副部長>
「私たち学校では年1回行われる気候サミットに参加し、各国の小・中・高校生がオンラインで集まって、今後何を出来るかについて話し合います。」

世界共通の問題を自分事としてとらえ、解決しようとする頼もしい高校生の姿がありました。

© 静岡放送株式会社