豚感染症解析を後押し 宮大、ウイルス分離適した細胞作製

 宮崎大(鮫島浩学長)の研究チームは、さまざまな感染症を引き起こすウイルスの分離作業に適した豚の細胞2種類の作製に世界で初めて成功した。豚のウイルス感染症には、2010年に本県で猛威を振るった口蹄疫のほか、豚熱やアフリカ豚熱など重大な経済被害をもたらすものがある。有効な対策を取るには研究機関で病原性やワクチンの効果を解析するため、採取した検体からウイルスを分離することが重要。新たな細胞はウイルスが増えやすいため、分離作業の効率化などが期待される。

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