ヘンダーソンとキャロルが新人王 両リーグ満票は6年ぶり5度目

日本時間11月14日、全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で決まる両リーグの新人王が発表され、アメリカン・リーグはガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、ナショナル・リーグはコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)がそれぞれ満票で選出された。両リーグの新人王が満票選出となるのは2017年(アーロン・ジャッジとコディ・ベリンジャー)以来6年ぶり5度目のこと。開幕前の時点で新人王の本命に挙げられていた2選手が期待通りに実力を発揮し、順当に新人王レースを制した。

現在22歳のヘンダーソンはメジャー2年目の今季、三塁と遊撃を兼任しながら150試合に出場して打率.255、28本塁打、82打点、10盗塁、OPS.814を記録。総合的な貢献度を表すWARは「ベースボール・リファレンス」版が6.2、「ファングラフス」版が4.6でともに新人リーグトップの数値だった。長打66本はカル・リプケンJr.が1982年にマークした65本を上回る新人球団新記録。オリオールズからの新人王選出は1989年のグレッグ・オルソン以来34年ぶり7人目となった。

一方、現在23歳のキャロルはメジャー2年目の今季、外野の3ポジションを兼任しながら155試合に出場して打率.285、25本塁打、76打点、54盗塁、OPS.868を記録。新人では2012年のマイク・トラウト以来となる「20-40」を達成し、「25-50」は新人では史上初の快挙だった。総合的な貢献度を表すWARは「ベースボール・リファレンス」版が5.4、「ファングラフス」版が6.0でともに新人リーグトップの数値。1998年からナ・リーグに加わっているダイヤモンドバックスにとって、球団史上初の新人王となった。

なお、ア・リーグの新人王投票では吉田正尚(レッドソックス)が3人の記者から3位票を獲得し、合計3ポイントで6位にランクイン。千賀滉大(メッツ)は22人から2位票、5人から3位票を獲得し、合計71ポイントでキャロルに次ぐ2位にランクインした(ヘンダーソンとキャロルはともに満票で150ポイント)。

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