【大分】「ヒマワリで笑顔と元気になってもらおう」と活動する大分市けやき台の那賀浩さん(62)が8日、地元のキッズアカデミー保育園(今村龍二園長、83人)に、自身で育てた遅咲きの切り花約30本を届けた。
2016年から自宅近くの親戚の畑(約600平方メートル)でヒマワリを栽培し、幼稚園や保育園、高齢者施設、病院に贈る活動を続けている。一昨年からは夏場に加え、花の勢いや持ちがいいことから9月にも種をまく。今年は夏に十数カ所へ贈り、遅咲きも20カ所程度を予定する。
この日、園を代表して受け取った年長組の園児たちは「きれい」「いい匂い」と喜んだ。今村園長は「園児にとって毎年たくさんのヒマワリを見て、学びにもなる貴重な機会」と感謝した。
大腸がんなどを患い、気持ちが落ち込んでいた時、入院先で職場の先輩から贈られたヒマワリに勇気づけられたのがきっかけになった。市役所を定年退職した今も再任用で勤める傍ら、朝夕や休日に作業に励む。
近所の人に畑で見て楽しんでもらおうと今年初めて観賞用を栽培。プレゼント用と合わせて約5千本が咲く。「皆さんが喜んでくれ、子どもと触れ合うとこちらも元気をもらう。活動は今の自分にとってライフワークです」と笑みをこぼした。