批判受け見直し…久喜市、本庁舎を増築へ 2030年以降、機能を集約 障害者施設の民間譲渡などは取りやめ

久喜市役所=埼玉県久喜市下早見

 埼玉県久喜市は13日、本庁舎は同市下早見の現庁舎を活用し増築するなど、市内公共施設について個別施設計画の見直し内容を明らかにした。議会全員協議会で発表した。

 見直しで、本庁舎は2030年以降、現庁舎(約8千平方メートル)に増築棟(約2万平方メートル)を新築し機能を集約。今後基本構想や設計について検討する。

 障害者施設の民間譲渡、保育園の一律民間譲渡、集会所の地元譲渡は取りやめとする。久喜東複合施設に福祉機能を加える。栗橋地区では(仮称)防災公園管理棟を整備、30年以降、栗橋行政センターを新築する。これら計画の内容は、来年2月に開かれる議会に提案される。

 市は21年、市役所移転や障害者福祉施設の民間譲渡、集会所の地元譲渡などを盛り込む個別施設計画を策定。市民や議会から批判を受け、見直しを表明していた。

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