特別支援学校の寄宿舎問題など特別支援教育のあり方考える 有識者の検討会

 廃止が延期されている特別支援学校の寄宿舎問題をはじめとした特別支援教育のあり方を巡り、栃木県教育委員会が設置した有識者による検討会が13日に開かれました。

 県教育委員会は、那須塩原市にある那須特別支援学校と、栃木市にある栃木特別支援学校の寄宿舎を今年(2023年)3月で廃止する方針でしたが、保護者などから存続を求める署名や陳情書が県議会に提出され、現時点で廃止が延期となっています。

 この「特別支援教育の在り方に関する検討会」は、存続を望む保護者などからの要望を受けて設置されたものです。

 この検討会での議論が続いてることから、県教育委員会は先週、来年度(2024年度)も寄宿舎に児童生徒を受け入れることを明らかにしています。

 5回目の13日は、これまでの議論や現地の調査を踏まえて、県全体での特別支援教育のあり方について11人の委員が意見を交わしました。

 委員からは「学校の中だけではなく、自治体や福祉との連携が必要ではないか」、「障がいのない子どもとの交流を図るためにも地域の学校の中に分教室を設けてはどうか」などの意見が出ました。

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