カージナルスは来季の先発ローテーションがマイルズ・マイコラスとスティーブン・マッツの２枠しか埋まっておらず、ジョン・モゼリアック編成本部長は「量」を重視して今オフの投手補強を進めていく方針を明らかにしている。そんなカージナルスの潜在的な補強ターゲットの１人とみられているのが山本由伸だ。カージナルスには侍ジャパンで山本とともにプレーしたラーズ・ヌートバーがいる。ヌートバーの存在は山本争奪戦において、チームを手助けすることになるのだろうか。
MLB公式サイトでカージナルスを担当するジョン・デントン記者は「山本とヌートバーはワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦でアメリカ代表を倒した日本代表のチームメイトだっただけでなく、家族同士の密接なつながりがある。それがカージナルスの山本獲得に何らかの役割を果たすかもしれない」と指摘。ヌートバーは「僕にできる限りの方法でヨシを手助けしたい。合法がどうかわからないから出しゃばったりはしたくないけれど、ヤマモトや他の選手たちが質問をしてきたら、力になってあげたいと思っている」と話しているという。
ヌートバーによると、ヌートバーの母親と山本の母親は日常的に連絡を取り合う仲だという。先月来日した際には、ヌートバーは山本の母親の隣の席に座り、クライマックスシリーズで山本が投げる試合を観戦した。「ヨシの母親と少し話をしたけれど、僕の母親がいろんなことをすでに話しているから、彼女が知らないことは何も話せなかったよ」とヌートバー。侍ジャパンの選手たちは家族も含めてつながりが強く、ヌートバーが在籍していることはカージナルスが日本球界からの投手獲得を狙ううえでプラスに作用するかもしれない。
なお、ヌートバーは山本について「日本球界ではとにかくボールを前に飛ばし、ヒットになることを祈ることが多いみたいだけれど、ヨシは89～91マイルのスプリッターで空振りを取ることができる。素晴らしいボールだし、彼は本当にいいピッチャーだよ」とコメント。メジャーの舞台でも十分に通用すると考えているようだ。
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