犬の飼い主が絶対に守るべき3つのルール 「改めて確認するべき」「守れていない人多いかも」

犬の飼い主が絶対に守るべきルール

「犬を飼う」と簡単に言葉で表すことができますが、飼い主になるということは、その動物の命を預かり、最後まで飼養する責任が発生します。

一方、世の中の全ての人が動物好きというわけではないため、人間社会で動物を飼育するためには、社会のルールやマナーを守る必要があります。

では、犬を飼う際に飼い主が絶対に守るべきルールとはいったいどのようなものなのでしょうか。

1.終生飼養をする

犬と出会い、その命を預かったのなら、彼らの生涯にわたりきちんと世話をすることは、飼い主が絶対守らなければならないルールです。

しかしそれは、ただ食事を与えたり生かしておいたりするだけで良い、ということではありません。犬にとって幸せな生活を送らせてあげることが大切です。

犬にとって幸せな生活とは、健康で犬のニーズ(食事・運動・睡眠など)が満たされた状態であり、飼い主や家族と良い関係が築かれている生活です。

飼い主として犬の健康を守ることはもちろんのこと、犬の個性や習性を良く学び、それぞれの個性に合わせて必要な環境を整えてあげましょう。

また犬のニーズが満たされていても飼い主との関係に不満がある場合は、ストレスが溜まってしまうことで犬が問題行動と呼ばれる行動(悪戯、破壊行動、トイレのトラブル)を起こす可能性が高まります。

恐怖や痛みなどを用いたしつけ方法では犬の信頼は得られないため、彼らの習性に十分配慮したしつけや接し方を勉強しましょう。

2.犬の健康を守る

犬は人間の言葉を話せないため、具合が悪い時も訴えることができません。飼い主となった以上、彼らの様子をきちんと観察し、病気の予防に努める必要があります。

また犬は人間と接する機会も多く、お互いに病気を伝染させてしまうこともあります。人間、動物の双方に感染する病気について正しい知識を持ち、他者への感染を防ぐことが大切です。

そのためには、法律で義務づけられている狂犬病の予防接種をはじめとする各種伝染病のワクチンを定期的に接種し、健康診断と併せて病気を蔓延させないようにしましょう。

さらに、むやみな繁殖で育てられないような数の犬を増やすこともやめましょう。また、犬を放し飼いにしていて、いつ妊娠したか分からないということは決してあってはなりません。犬の健康上のリスクを減らすためにも、不妊や去勢の手術も検討していくべきでしょう。

3.他者へ迷惑をかけないこと

犬を飼育していると、その可愛さに家族はメロメロになってしまいがちです。

確かに子犬だけでなく犬たちは可愛いものですが、世の中の人々すべてが犬好きだと思ってはいけません。動物全般が苦手な人、犬が嫌いな人、犬や動物が怖い人など、犬に対する感情はそれぞれです。そのような人にとっては、よその犬はとても可愛いとは思えないでしょう。

「犬には近寄るのも怖くていやだ」という人も、実際少なくありません。散歩のときなどロングリードやフレキシブルリードで犬を自由に歩かせてあげたい人も多いと思いますが、公共の場ではリードを短く持つなど配慮が必要です。

散歩時の排せつ物はにおいや外観だけでなく衛生的にも迷惑になるためしっかり対処しましょう。

また家にいる場合でも、吠え声やにおいなどで近隣住民に迷惑がかかることもあります。犬の個性に応じて住宅街では無駄吠え防止のトレーニングをしたり、排泄は必ず室内でおこなうようにトレーニングしたりする必要があります。

まとめ

今回は、犬の飼い主が絶対に守るべき3つのルールについて解説しました。

犬を不幸せにしないためには、犬のニーズを満たしてあげること以外に、犬の健康を守ってあげたり、社会的に迷惑をかけないように然るべきトレーニングをしてあげたりすることが大切なのですね。

また、令和4年から、犬へのマイクロチップの装着も義務付けられています。迷子や盗難を防ぐために、愛犬へのマイクロチップの装着・登録をしっかりと行うことも、犬の飼い主にとって守るべきルールです。

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