京都の伝統野菜「えびいも」子孫繁栄の象徴 農家が栽培ノウハウ学ぶ

えびいもの生産振興に向けて開かれた収穫講習会(舞鶴市西方寺)

 京都の伝統野菜「えびいも」の収穫講習会が6日、京都府舞鶴市西方寺の畑で開かれた。農家らが縁起物の栽培のノウハウを学んだ。

 えびいもはエビの形としま模様が特徴で、子孫繁栄の象徴とされる。福知山市大江町で栽培が盛んだったが、高齢化で農家が減り、府などが福知山、舞鶴、綾部の各市を対象に2020年度から講習会で再興を図っている。

 講習会は栽培を15年以上続ける添田潤さん(46)の畑で行われ、オンラインを含めて9人が参加した。府中丹東農業改良普及センターの職員が、収穫の適期を見極めるこつや掘り出す際の注意点、保存方法を解説した。添田さんも「連作が向かないので、栽培地の約3倍の農地確保が必要」と助言した。

 職員は大きく育ったイモを掘り出し、しま模様を出す磨き方を手ほどき。参加者は出荷規格などについて熱心に質問していた。
 

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