海霧、黄金色に輝く 和歌山県串本町田原の海岸で冬の風物詩

朝日に照らされて黄金色に輝く海霧

 和歌山県串本町田原の海岸で冬の風物詩の海霧が見られるシーズンが始まった。紀南各地が冷え込んだ14日、朝日に照らされて黄金色に輝き、幻想的な風景を生み出した。

 田原の海霧は、冷たい空気が近くを流れる田原川に沿って流れ込み、海水との温度差によって発生する現象。例年11月から翌年2月ごろにかけて発生する。

 この日、海岸近くの国道では写真愛好者の姿もあった。漁船が海霧の中を通るタイミングを見計らいながらシャッターを切っていた。毎年撮影に訪れているという同町潮岬の石川昭春さん(75)は「水温が高く条件が良かった。手前まで海霧が広がることはめったにない」と話していた。

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