母乳バンク、認知度上がらず 内容理解3割弱、民間調査

「母乳バンク」の内部。左は低温殺菌の機器(2022年、ピジョン提供)

 寄付された母乳(ドナーミルク)を低体重で生まれた赤ちゃんに提供する「母乳バンク」について、名称も内容も知っているという母親は26.9%だったことが、子ども用品メーカー「ピジョン」(東京)の調査で分かった。調査は2020年から毎年実施し4回目。前年の29.7%から「ほぼ横ばい」(同社)で、認知度の向上が課題だ。

 国内でドナーミルクが必要な新生児は年間5千人と推計される。母乳は、低体重児がかかりやすい病気の罹患率を抑える効果が国内外の研究で確認されている。

 今年の調査は6月、妊娠中か2歳以下の子どもがいる20~40代の父母にウェブ上で実施。1032人から回答を得た。

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