「飯塚市長選挙2023 投票マッチング」利用者の結果を分析! 最も重視された政策は?多く利用した年代は?

11月12日に投開票が行われた福岡県・飯塚市長選挙では、現職の死去に伴う新人同士の三つ巴の戦いを武井政一(たけい・まさかず)氏が制しました。選挙ドットコムは西日本新聞と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「飯塚市長選挙2023 投票マッチング」を11月6日にリリースし、これまで約2000人を超える方にご利用いただきました。

今回、選挙ドットコムは投票日翌日(13日)の午前10時までの利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。

利用者の性別、年代別の割合は?

総利用者数は11月13日午前10時点で2064人でした。

まず利用者の性別を調べてみると、男性が57.5%、女性が35.9%でした。「その他」が0.4%、「回答しない」を選択した人は6.2%でした。

次に、利用者の年代を調べてみると、多い順に40代が27.6%、30代が18.7%、50代が21.0%の順に多かったです。18~29歳は9.6%で、1割を下回りました。

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利用者の投票頻度や居住する自治体は?

投票頻度については、「必ず投票に行っている」が75.2%と、いつも投票している層が多く利用していることがわかります。「たまに投票に行く」は14.5%、「投票に行っていない」は10.3%でした。

飯塚市内在住者かを調べてみると、飯塚市在住は1629人で78.9%でした。

また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」が59.6%で、今回の投票マッチングがいつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。

政党別では自由民主党が最多で20.4%、日本維新の会が3.7%、立憲民主党が3.3%と続きました。

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利用者が重視していた政策は?どの候補者に多くマッチした?

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投票マッチングでは、15の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。上位に入った項目として、「物価高対策(物価高対策として行ってきた、市独自のクーポン券発行などの事業を続けるべきだと思いますか)」がトップで約4割でした。次いで、「人口減対策(人口減対策として、移住者向けに基本額として100万円を補助する取り組みを続けるべきですか)」、「若者政策、高齢者政策(市の予算に限りがある中で、市内の大学と連携した若者定住促進策と介護予防などの高齢者福祉策のどちらかを選ぶとしたら、若者定住促進策を進めた方がいいと思いますか)」と続きました。

利用者がマッチした候補者では、倉智敦氏が44.0%、上野伸五氏が39.2%と続きました。当選した武井政一氏は16.9%と最も低い結果となりました。

物価高対策に注目集まるも、男女で関心の違いも

最後にクロス集計の結果を紹介します。

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市内在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。トップは「物価高対策」で共通していた一方、2位以下の項目には男女間で違いが見られました。

女性の方で「若者対策、高齢者政策」「学力向上」「給食無償化」など子ども関連の政策が上位に並んだ一方で、男性の方では「人口減対策」や「財政運営」「産業振興」など経済・財政関連の政策に関心が集まりました。

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最も関心が高かった「物価高対策」では、「物価高対策として行ってきた、市独自のクーポン券発行などの事業を続けるべきだと思いますか」との設問に対して、賛成(「賛成」と「やや賛成」)が73.5%で、反対(「反対」と「やや反対」)の16.0%を大きく上回りました。

「中立」は10.5%にとどまり、市独自の家計支援策には好意的な受け止めが多いことが浮かびました。

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