関門橋、経済効果5兆円超 開通50年、4.7億台利用

開通から50年を迎えた関門橋=14日午前

 先端技術を駆使して建設され「東洋一のつり橋」と呼ばれた関門橋(全長1068メートル)が14日、開通から50年を迎えた。3月末までの累計交通量は約4億7千万台に上り、本州―九州を車で往来する貨物量は約5倍に増加。50年間の累計の経済波及効果は約5.6兆円と試算されている。老朽化に伴う補修や災害に備え、2本目設置を望む声もある。

 橋を管理する西日本高速道路によると、首都圏や大阪に生産物を素早く届けられるようになり、九州から関東までの地域で食料品や観光、輸送用機械分野の業界が活発化。消費増加や生産拡大により、2019年は年間1440億円分の経済の押し上げ効果があった。

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