優勝賞金3億円超の年間女王決定戦 古江、笹生、畑岡、西村がラストマッチ

今季初タイトルを目指す古江彩佳(写真は前週アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン)(撮影/村上航)

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前情報◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)

年間ポイントレース(レース・トゥ・ザCMEグローブ)の上位60人だけが出られる予選カットなしのシーズン最終戦が16日(木)に開幕する。優勝賞金200万ドル(約3億330万円)は、メジャー「全米女子オープン」と並ぶツアー最高額。今週頂点に立った選手がビッグマネーとともに年間女王の栄冠を手にする。

スペイン語で「サメ」を意味するティブロン(Tiburon)GC ゴールドコースは、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が設計。2013年からシーズン最終戦の舞台として定着している。

前年大会を制し、3度目の年間女王に輝いたリディア・コー(ニュージーランド)は今季まさかの不振。ポイントランク100位に沈み、プロ転向した2013年から継続していた最終戦進出は10年連続で途切れた。

勢力図に変化が生じている争いはセリーヌ・ブティエ(フランス)がリードしてラスト1試合へ。前週ブティエと並ぶ今季4勝目を挙げて僅差で追うリリア・ヴは、年間最優秀選手を決める積算のポイントではトップに立つ。

前年大会はリディア・コーが制したが、不振で出場ならず(撮影/田辺安啓(JJ))

日本勢は4人が出場。最上位の10位につける古江彩佳は前週米ツアーでは7カ月ぶりの予選落ちを喫した。最終戦は2年連続。上位争いを演じる機会を増やした1年を今季初タイトルで締めくくりたい。

3年連続の笹生優花(16位)、6年連続の畑岡奈紗(19位)も優勝に届きそうで届かないシーズンを送ってきた。畑岡は年間バーディ数で2位(319個/エミリー・ペデルセン)以下を大きく引き離す342個。2年前には1打差2位となっており、持ち味の攻撃力を生かせる舞台だ。

ルーキーの西村優菜は出場優先順位の低い立場からエリートフィールドにたどりついた。すでにユ・ヘラン(韓国)が手中に収めた最優秀新人賞の争いではグレース・キム(オーストラリア)、ローズ・チャンといった今季優勝者に次ぐ4位。新たな挑戦となった2023年を堂々と戦い抜く。

<主な出場予定選手>
セリーヌ・ブティエ、リリア・ヴ、イン・ルオニン、キム・ヒョージュ、コ・ジンヨン、ミンジー・リー、アタヤ・ティティクル、古江彩佳、ブルック・ヘンダーソン、ネリー・コルダ、笹生優花、畑岡奈紗、ローズ・チャン、西村優菜

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