“特殊詐欺”で新たな手口! 浜松市の女性が6000万円だまし取られる被害…インターネットバンキングを使う手口に注意!(静岡県)

浜松市の女性が、通信会社や警察などをかたる電話で投資詐欺に加担したかのように疑われ、約6000万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。インターネットバンキングから振り込ませたという巧妙な手口とは?

警察によりますと、2023年9月、浜松市西区の60代の女性宅に通信会社を名乗る人物から「投資詐欺に使われたスマートフォンの購入に名前や電話番号が使われている」と電話がありました。その後も警察官などを名乗る男から電話で「あなたのお金を調査する」などと言われたということです。

話を信じた女性は、指示された口座にインターネットバンキングで複数回にわたりあわせて約6000万円を振り込み、だまし取られたということです。その後、女性が警察に相談し発覚しました。

県警は、ネットバンキングから金を振り込ませる手口はこれまでみられなかったとして注意を呼び掛けています。

(県警 生活安全企画課 尾藤 厚至 課長補佐)

「金融機関やATMに行ってお金を振り込む手続きをせずに、自分で簡単に送金できてしまう」「(犯人側も)時代に沿っていろいろな手口で犯行をする、最新の手口は情報発信するので、皆さんも注意してほしい」

(スタジオ解説)

6000万円もの多額の被害となった特殊詐欺事件。その手口も“巧妙”だということです。よく見られるのは、お金を受け取る「受け子」役が家に訪れて、現金やキャッシュカードを受け取る手口や、指定した口座にATMや窓口から振り込ませる手口があります。一方、今回は男から被害者に対し、指定した口座に「インターネットバンキングから振り込んでほしい」と言われたということです。

県警の担当者は、ATMよりも「ネットバンキングの方が一般的に振込限度額が高く、一度により多くのお金をだまし取ることができるからではないか」とみています。

では、だまされないためにはどうすればいいのでしょうか?県警の担当者は、どのような手口でも犯人は自宅の「固定電話」に電話をかけてくるとして、着信番号が表示される機能を取り入れるなどして、知らない電話には絶対に出ないでほしいと呼びかけています。

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