絵画、彫刻、写真、工芸など多彩な分野で活動する岡山県内の美術家が集った「第17回県美術家協会展」が14日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで始まった。ジャンルを超えた作品の共演に、愛好者が見入っている。19日まで。
若手からベテランまでの約120人が出品。会長で日本芸術院会員の蛭田二郎さんの心温まる少女の頭像やガラス作家磯谷晴弘さんの泉をモチーフにしたオブジェ、洋画家大平和朗さんの心象風景を表現した油彩画などが並ぶ。
入場者は、気に入った作品の前で足を止め、じっくりと鑑賞。同市中区のデザイナー(38)は「どの作品も作家の内面や個性がうかがえ、美術の楽しさを実感した」と話した。
入場無料。18、19日は出品作家によるデッサンのワークショップ(有料、要予約)がある。同市内の絵画教室に通う子どもの作品展も同時開催。問い合わせは同協会事務局(086―259―2940)。