栃木県ピンバッジ、売れ行きは全国平均の2倍超 ゼンリンが販売指数公表 新シリーズで目指せ群馬超え

都道府県ピンバッジの「栃木県」ゴールド

 地図大手のゼンリン(北九州市)は14日までに、47都道府県をかたどった「都道府県ピンバッジ」の販売指数ランキングの上位10位を、公式X(旧ツイッター)で発表した。栃木県は全国平均の2.2倍のペースで売れており、3位にランクインした。

 都道府県ピンバッジは、市区町村境も刻印されており、ゴールドとシルバー(各1100円)の2色展開。3月の発売当初から人気を集め、栃木県も「かなり早い段階で完売」(同社)となり、入荷待ちの状態が続いていたという。

 販売指数は、10月28日に発表された。各都道府県をデザインしたピンバッジの販売数を各都道府県の人口で割り、全国平均と比較した値。全国平均と同じ売れ行きならば1.0、2倍ならば2.0となる。

 ゼンリンによると、全国平均の2倍以上を記録したのは4県。1位は群馬県の7.2で、2位を大きく引き離しダントツの首位だった。次いで佐賀県2.8、栃木県2.2、大分県2.0と続いた。

 上位10位をみると、政令指定都市などの大都市を抱える都道府県は、8位の福岡県を除いてランクインしていない。上位県の共通点は不明だが、北海道や京都府、東京都などが上位を占める「都道府県魅力度ランキング」(ブランド総合研究所)の結果とは大きく異なる。認知度や魅力度といった尺度だけではなく、郷土愛も影響しているのだろうか。

 一方、ゼンリンは10月中旬、各都道府県の名産品や名所をイメージしたカラーピンバッジ「街まち 47palette(パレット) カラーピンズ」を発売した。栃木県は、イチゴをイメージしたカラーリングで、赤や緑をあしらったデザインに仕上がっている。

 ピンバッジの販売指数は、隣県群馬に大きく差をつけられる結果にはなったが、栃木県も堂々の3位。新シリーズでは、郷土の代名詞ともいえるイチゴの力で、さらなる躍進が期待される。地元紙としても行方を注視したい。

 

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