性被害訴え、事務所が放置 死亡男性の遺族が公表

 ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性被害を訴えた40代の男性が10月に死亡した問題で、遺族が代理人弁護士を通じ「(旧ジャニーズ)事務所からはなんの応答もなく(訴えを)放置され、彼の焦燥感、悩みは深まっていました」とするコメントを公表した。

 関係者によると、男性は10月、大阪府箕面市の山中で見つかり、死亡が確認された。近くに遺書とみられるメモが残されていた。代理人弁護士は「(同事務所に)真摯で適切な対応を求める」としている。

 公表された書面などによると、男性は今年5月、旧ジャニーズ事務所に在籍していた19歳の頃に性被害に遭ったと同事務所に電話で伝えたが、折り返しの連絡はなかった。

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