縄文時代の犬の墓から装飾品 国内初、愛知・田原の貝塚

伊川津貝塚から見つかった貝殻製アクセサリー(愛知県田原市教育委員会提供)

 愛知県田原市の伊川津貝塚から、犬の墓に添えられた貝殻製アクセサリーが見つかったことが14日、市教育委員会などへの取材で分かった。約3千年前の縄文時代のもので、犬の墓から確認されるのは国内で初めてとみられる。専門家は「犬と人の親和性が分かる重要な資料だ」としている。

 2008年度から発掘調査を実施し、縄文時代後期―晩期の成犬を葬る幅約40センチの楕円形の墓が見つかっていた。今年9月、貝殻2点に加工跡があるのを確認。いずれも約2センチの巻き貝で、側面が丁寧に磨かれ、丸い穴が開けられていた。ひも状のものを通して使われていた可能性がある。

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