宝塚、遺族と隔たり「まず対話」 危機感強調も歯切れ悪く

記者会見で質問に答える宝塚歌劇団の木場健之理事長(中央)=14日午後、兵庫県宝塚市

 「歌劇団の大切な仲間を守れなかった」。所属俳優(25)が急死した問題で14日記者会見した宝塚歌劇団の木場健之理事長らは深々と頭を下げた。一方で、遺族側が訴える上級生のパワハラやいじめは外部の弁護士らによる調査で確認されなかったと説明。報道陣からは遺族側主張との隔たりに関する質問が相次いだが「まずは遺族ときちんと話をする」と歯切れの悪い回答を繰り返した。

 兵庫県宝塚市内のホテルで開かれた記者会見には報道陣50人以上が出席。冒頭、木場氏は神妙な表情で遺族らに謝罪した。組織の体質改善に向けた本気度を問われると「宝塚歌劇にとって今回のことは危機的状況。強い危機感を持ってやりたい」と強調した。

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