選手の契約書を改ざん、B2滋賀レイクスがスタッフを処分 年俸上限超えるミス隠そうと

滋賀レイクス

 バスケットボール男子Bリーグ2部の滋賀レイクスは14日、リーグに提出する選手契約書を改ざんしたとして、アシスタントコーチ兼通訳(34)を12日付で契約解除したと発表した。リーグが規定する年俸の上限を超えて契約したクラブのミスを隠そうとしたという。クラブは今後、リーグから処分を受ける見通し。

 クラブによると、今年3月以前、新人選手1人と結んだ複数年契約が、2年目以降の年俸も1年目と同じく460万円を上限とするリーグ規定に違反していたという。クラブはリーグ規定を把握していなかった。当時編成を担当するアシスタントゼネラルマネジャーだった同氏は、契約書の写しをリーグに提出する際に規定違反に気付いたが、クラブ内の編成期日に間に合わせるため、上限内になるよう金額を改ざんしリーグに提出したという。今夏にリーグが金額の相違を指摘して発覚した。選手に上限を超えた報酬は支払われていない。

 クラブは内部調査の結果、改ざんは本人の独断としている。原毅人社長は「関係者の信頼を裏切る行為で、深くおわびを申し上げます。全スタッフ、選手が、規範意識を強く持てているかを見つめ直し、運営に取り組む」とコメントした。

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