「ホームでの勝利は特別」いざラリージャパン、8冠王者オジエが語るトヨタドライバーの責任と重圧

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からWRC世界ラリー選手権に参戦しているセバスチャン・オジエは、日本で11月16~19日に開催される2023年シーズン最終戦ラリージャパンを前に、トヨタの“ホームラリー”でTGR-WRTのドライバーたちにかかるプレッシャーについて語った。

 2022年、12年ぶりの開催となったラリージャパンでは、ライバルであるヒョンデ・シェル・モビスWRTにワン・ツー・フィニッシュを許し、悔しさを滲ませたトヨタ。オジエは今回、チームがその悔しさを晴らすための手助けをしたいと考えている。

 8度のワールドチャンピオンは「ホームラリーというのは、いつもチームにとって特別なものだ。ドライバーとして、勝利を目指す責任を感じるよ」とWRC.comに語った。

「もちろん、多くのファンがトヨタに注目することは知っている。2022年は信じられないほどの応援を、それはもうたくさんの人々から受けたよ」

「ホームでの勝利は特別なものになるだろうね。すでにチームの主な目標であるタイトル獲得は達成されているが、それでもラリージャパンでの勝利は大きな意味を持つんだ」

 2022年大会ではデイ2で順位を落とし、さらに雨の予報が出ているなかでも天候についてはリラックスした様子でラリーに挑んだオジエ。彼は、ラリージャパンはスタート位置が影響しにくいラリーだと指摘する。

「昨年もそうだったが、スタート位置はどんな場面でも基本的には影響しないラリーだね」

「(インカットポイントがほとんどないから)路面コンディションは安定しているはずだし、いい戦いができるといいね」

 オジエは2022年大会の初日でトップタイムを記録して首位に立ったが、デイ2のオープニングステージとなったSS2でホイールにダメージを負ってタイムを失い、このロスが最後まで響いて総合4位フィニッシュとなった。今回は前年のリベンジとなるか。パートタイム参戦ながら今季も3勝をマークしている“ベテラン”オジエの走りにも注目だ。

通算8度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・オジエ。2023年シーズンはモンテカルロ、メキシコ、ケニアで優勝している。

© 株式会社三栄