総合旅行予約サイトを運営するアドベンチャー（東京都渋谷区）は、シンガポールに完全子会社を設立する。オンライン・トラベル・エージェント（ＯＴＡ）としてグローバルに事業展開を進める経営戦略の一環となる。
子会社の名称はアドベンチャーＡＰＡＣ。資本金は300万Ｓドル（約３億3,400万円）で、11月中に設立する。旅行関連などの商品・サービスを提供するコンシューマー事業や投資事業、海外子会社管理を手がける。来年１月に事業を開始する予定だ。
アドベンチャーは2006年設立。14年に東証マザーズ（現グロース市場）に上場し、15年には旅行予約サイト「スカイチケット」を立ち上げた。今後の成長戦略として東南アジアおよびグローバルに事業を展開していく方針を示している。
海外では22年に韓国、インド、バングラデシュ、フィリピンにそれぞれ現地子会社を設立した。東南アジアでの事業を本格化させるため、シンガポールに子会社を設立することにした。シンガポール国内および域内の事業を軌道に乗せ、将来的には海外子会社の統括拠点とする計画だ。
