岸田内閣でまた辞任ドミノ!辞任ドミノはなぜ起こる?豊田真由子氏が語る最近の傾向とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年11月13日に公開された動画のテーマは……入閣後辞任ドミノ!その構造は?

ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお招きし、辞任ドミノが起きる構造について語っていただきました。

最近の政治家スキャンダルに見られる傾向とは?

【このトピックのポイント】
・政治家に清廉潔白を過度に求めるのは再考の余地あり
・選挙支援の現金配布と陣中見舞いは境界線があいまいなのでは
・最近の政治家スキャンダルは内部リークによるものが増えている

岸田政権に辞任ドミノ

自民党の山田太郎参院議員は20代の女性と不倫関係にあったと報じられ、文科政務官を辞職しました。報道の中には買春疑惑も上がっていますが、こちらについては山田氏は否定しています。

また、衆院議員の柿沢未途氏は江東区長選挙で木村弥生区長に、公選法違反となるネット有料広告の掲載をすすめたとして法務副大臣を辞任しました。その後、区議に現金を配布していたことが明らかになり、どのような趣旨だったのかが注目されています。

山田氏の件について、豊田氏は不倫は良くない事としつつ「政治家に何を求めるか」という点を提起。清廉潔白であることのみが評価されることは必ずしも適当ではないとの見方を示しました。

豊田氏「不倫はしないけど全然仕事できない人がいいかっていうと……」

また、豊田氏は人によって不倫に対する制裁の度合いが異なる点にも言及。同じ不倫で議員辞職に追い込まれる政治家もいれば何の影響もない政治家がいるのも事実です。

MC乙武洋匡「(その違いは)本人の図太さですか?」

豊田氏「多分パワーバランスじゃないですか?」

さらに、豊田氏は辞任ドミノが発生することで政治が停滞する弊害にも言及。不倫が悪いことである点は強調しつつ、政治家に求めることの優先度を再考する必要性を提起しました。

柿沢氏が公選法違反に関与したことについて、豊田氏は選挙におけるインターネット活用の潮流の中で「これが今は違法だけれども、ネット有料広告がどうかということは別の議論としてある」とコメント。

議論の必要性に言及するとともに、この件に関する国民の受け止め方についても「許せん!ということなのかどうかは聞いてみたいと思う」と続けました。

柿沢氏が区議に現金を配布したことについては、区長選の支援を依頼するものであれば違法ですが、区議選の「陣中見舞い」であれば許容されており、柿沢氏は陣中見舞いであると主張しています。

この点についてMC乙武は「解釈によって逮捕できるできないというゆとりを生む法律の書き方がよくない」と、陣中見舞いも禁止すべきと主張。豊田氏も両者の線引きがあいまいな点に言及しました。

直近では、神田憲次氏も固定資産税の滞納を繰り返し4回にわたって会社のビルを差し押さえられていたことが発覚。財務副大臣を事実上更迭となりました。

MC乙武「そこまで行くと確信犯的な感じも受けてしまいますね」

豊田氏「払う税金がもったいなかったんですかね」

2週間あまりで3人 なぜ辞任ドミノは起きるのか?

入閣後にスキャンダルが相次いで発覚し、辞任ドミノが起きるのは今回に限ったことではありません。この背景にはマスコミが普段からネタを集め、最も効果的なタイミングで取り上げるという動きが定番になっているからだと考えられます。

さらに、最近のスキャンダルの傾向として事務所、派閥、党内など身内からのリークによって発覚するケースが増えていると豊田氏。「これは不正だからと思って出てきたのか、最初から狙って内部に入ってきたのか分からないケースが増えたと思う」とコメントしました。

豊田氏が例として挙げたのは、自民党議員が新型コロナウイルス緊急事態宣言下に銀座のクラブに深夜まで滞在し離党した件。記者がこの現場を押さえるには事務所や派閥の人間の協力が不可欠だと分析しました。

録音データが公開されるようなケースについても豊田氏は「録音しているということは、その人を怒らせようと煽るわけですよ」とコメント。

「本当、何が真実か見極めはしなきゃいけないかなと思いますよね」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

「それ違法ですよね?」と返さずにいられない、豊田氏が言われた衝撃の一言とは?

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