都会の園児ら、京都・美山で「合宿」 田んぼ駆け回り枝豆の茎で工作楽しむ

桑の葉についての説明を聞く園児(南丹市美山町豊郷)

 京都府南丹市美山町の住民でつくるNPO法人「京都桑田村」が、たかつかさ保育園(京都市北区)の園児を招き、「秋の美山合宿」を開いた。都会で生活する園児らは田んぼを駆け回ったり、枝豆の茎で工作したりと、豊郷地区の豊かな自然と文化を満喫した。

 合宿は10月下旬にあり、園児25人が日帰りで訪問した。

 桑田村のスタッフが、収穫後の枝豆の茎を使ってミニチュアのみこしの作り方を教え、園児らは自然を利用した工作に励んだ。桑畑では、昔から各戸で育てていたカイコが桑の葉を食べ、糸を作り出すことなども学んだ。園児は「田んぼに入るのは初めてだったけど、走りやすくて楽しかった」と笑顔で話した。

 ボランティアスタッフの大谷大学2年の女性(19)は「都会では子どもが思い切り体を動かせるところが少ないので、こんな取り組みはぜひやってほしい」と願っていた。

 桑田村は2014年の設立以降、同保育園との交流を続けている。木村光一理事長(75)は「今後もずっと続けたい」と意気込んでいた。

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