ジェンソン・バトン、WTRアンドレッティのアキュラARX-06でデイトナ24時間への初出場が決定

 11月14日、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートは、2024年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースにおける追加ドライバーとして、マーカス・エリクソンとジェンソン・バトンを起用すると発表した。

 アンドレッティ・グローバルの来年のNTTインディカー・シリーズのラインアップに最近選ばれた2022年のインディ500ウイナーであるエリクソンは、リッキー・テイラー&フェリペ・アルバカーキのレギュラーコンビ、ミシュラン・エンデュランス・カップで加わるブレンドン・ハートレーとともに、10号車アキュラARX-06をドライブする。

 一方、2009年F1世界王者のバトンは、40号車アキュラARX-06のジョーダン・テイラー/ルイ・デレトラズ/コルトン・ハータ組に加わる。

 チームの共同オーナーであるウェイン・テイラーは今年9月、デイトナ24時間には「現役のF1ドライバーを採用する」と話していたが、どうやら実現には至らなかったようだ。

 アンドレッティ・グローバル会長のマイケル・アンドレッティは、「WTRアンドレッティがデイトナの10号車と40号車アキュラARX-06 GTPの両方に投入するドライバーラインアップに、とても満足している」と語った。

「WTRアンドレッティにはトップレベルで走り続けてきた強力な歴史があり、我々はホームレースで勝利をもたらし、2台の車両がチャンピオンシップを争えるよう、すべての要素をまとめあげるべく、懸命に取り組んでいる」

「すでに実績のある耐久ドライバーの名簿にマーカスとジェンソンが加わることで、エキサイティングで競争力のある24時間となるだろう」

2022年のインディ500を制したマーカス・エリクソン

 エリクソンは、約2年前にチップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラックDPiでこのイベントに出場して以来、2回目のデイトナ24時間出場を迎えることになる。

「2022年のレースを味わった後、僕はこの伝説的なレースのグリッドに戻りたいと熱望していた」とエリクソン。

「このスポーツでもっとも優れ、もっとも成功しているチームのひとつとレースできるのは素晴らしい気分だ」

「すでにレースまでの日数を指折り数えており、チームや新しいチームメイトたちと仕事ができることを楽しみにしている」

「アキュラ、HPD、HRCとレースできることは僕にとって特別なことだ。僕はインディカーのキャリア全体を彼らと一緒にレースしてきたので、よく知っている」

 一方、バトンは2023年10月のプチ・ル・マンでJDCミラー・モータースポーツのポルシェ963をドライブしてIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にデビューしているが、初めてのデイトナ24時間を体験することになる。バトンは今年、NASCARガレージ56プロジェクトからル・マン24時間レースにも参戦した。

「デイトナ24時間において、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06で、ル・マンのチームメイトのひとりであり良き友人のジョーダン・テイラー、素晴らしい速さを持つルイ・デレトラズ、そしてインディカーでのキャリアを非常に興味深く見守ってきたコルトン・ハータとともにレースすることを発表できて、とてもうれしい」とバトン。

「先月プチ・ル・マンで初めてIMSAを味わったが、とても気に入った。耐久レース、特にデイトナで多くの成果を上げてきたこのような名門チームと一緒にデイトナでレースをすることができて、これ以上嬉しいことはないよ」

2023年のIMSA・GTPクラスにエントリーしたウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートの10号車アキュラARX-06

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